【4月3日 AFP】靖国神社を題材にした中国人監督のドキュメンタリー映画『靖国 YASUKUNI(Yasukuni)』の上映が相次いで中止されるなか、大阪など3つの映画館は3日、予定通り上映すると発表した。

 大阪の第七藝術劇場(The Seventh Art Theater)の松村厚(Atsushi Matsumura)支配人は、5月の上映を予定していると明らかにし、右翼団体も映画を見て、脅しではなく言葉で批判するべきとの考えを示した。京都と広島でもそれぞれ1館で上映が予定されている。東京では現在上映を予定している映画館はない。

 反日内容が含まれているとして上映を反対する右翼団体などの圧力により上映を取りやめる映画館が相次いだことから、政府とマスコミ各社は表現の自由が脅かされるとの懸念を強めている。

『靖国』は、中国人監督李纓(Li Ying)氏の作品で、当初4月12日に封切りが予定されていた。(c)AFP