イラン革命描いたアニメ映画『ペルセポリス』、レバノンで上映禁止に
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【3月27日 AFP】アカデミー賞にノミネートされたアニメ映画『ペルセポリス(Persepolis)』が、レバノンで上映禁止となった。同国内務省が26日、明らかにした。
この作品は、監督も務めたイラン人漫画家マルジャン・サトラピ(Marjane Satrapi)の自叙伝的漫画の映画版で、イラン革命を生きた少女が主人公。イラン革命を批判的に描き、国王の元での抑圧とともに、1979年のイラン革命後に続いた弾圧や逮捕、処刑も描かれている。
当局によると、『ペルセポリス』の内容はイスラム教とイラン政権を非難するものでレバノンとイランとの関係に影響する可能性があるため、上映を禁止したという。
レバノンでは1年以上、欧米が支持する政府と、イランやシリアが支援するイスラム教シーア派武装組織「ヒズボラ(Hezbollah)」を中心とした反政府勢力との間で緊張状態が続いている。
レバノン内務省が『ペルセポリス』の上映禁止を決定したのは、ヒズボラと親密な関係にあるためだと、あるレバノン政府高官は指摘している。
今回の上映禁止の決定に対し、レバノン政府の中にイランに追従する人物がいるという声が上がるなど、各方面で非難の声が起こっている。タレク・ミトリ(Tareq Mitri)レバノン文化相は、上映禁止の理由がわからないとし、内務省に決定の撤回を求めたという。
映画配給元のCircuit EmpireのBassam Eid氏は、「ベイルート(Beirut)郊外のヒズボラの拠点でも、この作品の海賊版を2ドルで買えるというのに、今回の決定はばかげている」と、上映禁止に対し激しく抗議している。
『ペルセポリス』はイランでは2月に公開されたが、アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)政権は反イスラム、反イラン的だと非難しており、単館上映にとどまる見込み。米国及びフランスではヒットした。
第60回カンヌ国際映画祭(60th Cannes Film Festival)では審査員賞に輝き、第80回アカデミー賞(80th Academy Awards)では長編アニメーション部門にノミネートされていた。(c)AFP/Rana Moussaoui
この作品は、監督も務めたイラン人漫画家マルジャン・サトラピ(Marjane Satrapi)の自叙伝的漫画の映画版で、イラン革命を生きた少女が主人公。イラン革命を批判的に描き、国王の元での抑圧とともに、1979年のイラン革命後に続いた弾圧や逮捕、処刑も描かれている。
当局によると、『ペルセポリス』の内容はイスラム教とイラン政権を非難するものでレバノンとイランとの関係に影響する可能性があるため、上映を禁止したという。
レバノンでは1年以上、欧米が支持する政府と、イランやシリアが支援するイスラム教シーア派武装組織「ヒズボラ(Hezbollah)」を中心とした反政府勢力との間で緊張状態が続いている。
レバノン内務省が『ペルセポリス』の上映禁止を決定したのは、ヒズボラと親密な関係にあるためだと、あるレバノン政府高官は指摘している。
今回の上映禁止の決定に対し、レバノン政府の中にイランに追従する人物がいるという声が上がるなど、各方面で非難の声が起こっている。タレク・ミトリ(Tareq Mitri)レバノン文化相は、上映禁止の理由がわからないとし、内務省に決定の撤回を求めたという。
映画配給元のCircuit EmpireのBassam Eid氏は、「ベイルート(Beirut)郊外のヒズボラの拠点でも、この作品の海賊版を2ドルで買えるというのに、今回の決定はばかげている」と、上映禁止に対し激しく抗議している。
『ペルセポリス』はイランでは2月に公開されたが、アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)政権は反イスラム、反イラン的だと非難しており、単館上映にとどまる見込み。米国及びフランスではヒットした。
第60回カンヌ国際映画祭(60th Cannes Film Festival)では審査員賞に輝き、第80回アカデミー賞(80th Academy Awards)では長編アニメーション部門にノミネートされていた。(c)AFP/Rana Moussaoui