【3月6日 AFP】米国映画協会(Motion Picture Association of AmericaMPAA)は5日、2007年の米映画の国内外での興行収入が前年より増加し、過去最高を記録したと発表した。

 米国内での興行収入は前年比5.4%増の96億ドル(約9955億円)、全世界では4.9%増の267億ドル(約2兆8637億円)とされている。ハリウッド脚本家のストライキから、世界規模に広がっている映画の海賊版まで、2007年の映画業界は大きな問題に直面していたが、最終的にはハッピー・エンディングならぬ「ハリウッド・エンディング」だったと、同協会のダン・グリックマン(Dan Glickman)会長は語った。

 発表の中では、映画市場で増大するインターネットの役割についても言及された。MPAAとヤフー(Yahoo!)が共同で行った調査によれば、映画についての情報を調べる際、73%の人がインターネットを使っているという。これは見たい映画を決める際にラジオやテレビを参考にしている人の割合、75%に迫る数字となっている。

 ハリウッドで2007年に制作された映画は、前年とほぼ同じ計603本だった。(c)AFP