【1月24日 AFP】22日に発表された第80回アカデミー賞(80th Academy Awards)外国語映画部門のノミネート5作品の1つに、カザフスタンからの出品作『Mongol』が選出された。同国の作品が同賞にノミネートされたのはこれが初めて。

 セルゲイ・ボドロフ(Sergei Bodrov)監督が手掛けた『Mongol』は、モンゴル帝国の始祖チンギスハン(Genghis Khan)の若き日を描いた歴史大作。主演は日本人俳優の浅野忠信(Tadanobu Asada)。

 カザフスタンからアカデミー賞外国語映画部門に出品されたのは今回で2作目。前回も同じくボドロフ監督による『Nomad』が、2007年の同賞に出品されていた。

 2008年外国語映画部門のそのほかの候補作品は、『Katyn』(ポーランド)、『12』(ロシア)、『ボーフォート -レバノンからの撤退-(Beaufort)』(イスラエル)、 『ヒトラーの贋札(The Counterfeiter)』(オーストリア)の4つ。

 ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ(Andrzej Wajda、81)監督による『Katyn』は、1940年に起きた旧ソ連軍によるポーランド兵大量虐殺事件「カチンの森事件」を描いた作品。ワイダ監督は2000年にアカデミー名誉賞を受賞している。『Mongol』と『Katyn』との間で、同賞をめぐり激しい競争が展開されると予想されている。(c)AFP