エジプトスター俳優、イスラエル人との共演で活動禁止の危機
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【8月31日 AFP】BBCの連続ドラマでサダム・フセイン(Saddam Hussein)の義理の息子役を演じるエジプトのスター映画俳優Amr Wakedが、同作品でイスラエル人と共演したことを理由に本国エジプトでの俳優活動禁止の危機に瀕していることが28日に明らかになった。
現在チュニジアで撮影中のWakedは、サダム・フセインの人生を描いた同ドラマで、主役の追放・処刑された独裁者サダムを演じるのがイスラエル人俳優イガル・ノール(Yigal Naor)ということが彼の所属組織に発覚し、問題となっている。大ヒット映画、ジョージ・クルーニー(George Clooney)主演の『シリアナ(Syriana)』(2005年)に出演して頭角を現したWakedはエジプト各紙に、契約を交わした際はイスラエル人がキャストに含まれていることを知らなかったと話し、自身の立場を弁護した。Egyptian Mail紙によると、同作品はアラブ支持で米国外交政策に批判的だと彼は述べている。
「我々の組織ははっきりと(イスラエル人との)関係正常化を拒否する姿勢で、メンバーにはその姿勢に従うことが要求されます。Amr Wakedはサダムを演じるイスラエル人の相手役、サダムの娘の夫の役で出演している。(撮影から)戻ったらすぐに取り調べが行われるでしょう。」同組織代表のAshraf Zaki氏はAFPの記者に話した。
エジプトでの活動を禁止しようとする同組織から除名という可能性も出てきたWakedは、現在出演中の作品の降板が契約違反になることを心配している。一方でZaki氏は、組織は喜んで金銭的な支援するか、彼が組織を辞めるかのどちらかだと話す。
1979年エジプトは、イスラエルと平和条約を結んだ初のアラブ国家となったが、ユダヤ国家との関係は依然として不評である。(c)AFP
現在チュニジアで撮影中のWakedは、サダム・フセインの人生を描いた同ドラマで、主役の追放・処刑された独裁者サダムを演じるのがイスラエル人俳優イガル・ノール(Yigal Naor)ということが彼の所属組織に発覚し、問題となっている。大ヒット映画、ジョージ・クルーニー(George Clooney)主演の『シリアナ(Syriana)』(2005年)に出演して頭角を現したWakedはエジプト各紙に、契約を交わした際はイスラエル人がキャストに含まれていることを知らなかったと話し、自身の立場を弁護した。Egyptian Mail紙によると、同作品はアラブ支持で米国外交政策に批判的だと彼は述べている。
「我々の組織ははっきりと(イスラエル人との)関係正常化を拒否する姿勢で、メンバーにはその姿勢に従うことが要求されます。Amr Wakedはサダムを演じるイスラエル人の相手役、サダムの娘の夫の役で出演している。(撮影から)戻ったらすぐに取り調べが行われるでしょう。」同組織代表のAshraf Zaki氏はAFPの記者に話した。
エジプトでの活動を禁止しようとする同組織から除名という可能性も出てきたWakedは、現在出演中の作品の降板が契約違反になることを心配している。一方でZaki氏は、組織は喜んで金銭的な支援するか、彼が組織を辞めるかのどちらかだと話す。
1979年エジプトは、イスラエルと平和条約を結んだ初のアラブ国家となったが、ユダヤ国家との関係は依然として不評である。(c)AFP