【5月25日 AFP】25日、映画界に革命を起こし、巨額の収益を上げたジョージ・ルーカス(George Lucas)監督のSF超大作『スター・ウォーズ(Star Wars)』シリーズ第1作誕生から30年を迎えるが、ロサンゼルスのコンベンション・センター(Convention Center)では24日から5日間の日程で大々的な記念式典が開催される。

 映画史上、最もヒットした作品の一つ『スター・ウォーズ』は1977年5月25日、ハリウッド(Hollywood)のグラウマンズチャイニーズ・シアター(Grauman’s Chinese Theater)など、北米わずか32か所の映画館で地味に封切りを迎えた。

 しかし、映画はたちまち大ヒットとなり、ルーカス監督は1980年に『帝国の逆襲(The Empire Strikes Back)』、1983年に『ジェダイの帰還(Return of the Jedi)』と、2本の続編を公開し、これらも大成功を収めた。

 16年の空白の後、旧3部作以前のストーリーを詳しく描いた新3部作、『ファントム・メナス(The Phantom Menace)』を1999年、『クローンの攻撃(Attack of the Clones)』を2002年、『シスの復讐(Revenge of the Sith)』を2005年に公開した。

 『スター・ウォーズ』シリーズは特殊効果の面で新天地を築いたが、最も有名なのは、テレビシリーズ続編、書籍、漫画、ビデオゲーム、おもちゃなど、関連商品の販売で初めて巨額の収益を上げたことだ。米経済誌フォーブス(Forbes)は2005年、同シリーズが過去30年間で200億ドル(2兆4000億円)前後の収益を上げたと推計している。

 主催者によると、記念式典の参加者は連日1万人に上る見通しだ。

 全米2位の400万都市、ロサンゼルスのアントニオ・ビヤライゴサ(Antonio Villaraigosa)市長も25日を「スター・ウォーズ・デー」と呼ぶほど。USポスタルサービス(U.S. Postal ServiceUSPS)も6作品からルーク・スカイウォーカー(Luke Skywalker)、ダース・ベイダー(Darth Vader)、 R2D2などのキャラクターの切手を数量限定で販売して記念日を祝うという。(c)AFP