【3月18日 senken h】クラシックとモダン、機能とファッション、フランスと日本の文化など「クロスカルチャー」をコンセプトとするラグジュアリーブランド「ワコールディア」。今春夏は「ARTISTIQUE(アーティスティック)」をテーマに、美術的な感性で、数々の神秘的なインスピレーションをかたちにした。そこには、日本的な研ぎ澄まされた美意識と匠の技が息づいている。

■グラマラスに咲き誇る芍薬の花 

 大地にしっかりと根を張る芍薬(しゃくやく)の花が、ふわりと天に向かって浮遊する、神秘的なイメージを表現。優雅な線で描かれた花弁のレースは、華やかで大胆。半透明のきゃしゃなレースと、地厚なサテンという対照的な素材の組み合わせが、そのはかない美しさをさらに際立たせる。両サイドからバストを支えるブラは、リフトアップ機能を高めた新設計。

■セクシーな気品を感じる満開のリラ 

 リラ(ライラック)の花が香り立つかのような、立体的なレース。一見、清楚(せいそ)で愛らしくも、アンティーク調のベージュと艶やかなパープルの色合わせが、どこか大人の官能美を漂わせる。ブラは、下カップがバストを支え、リラの花がふくらみに優しく沿う秀逸のフォルム。

■地中に眠る金鉱と銀河の彼方に瞬く星 

 地底と宇宙、遠く隔てた場所に存在する2つの不思議な輝きを、抽象的な視点で刺繍のパターンに。独創的な柄とチュールをぜいたくに重ねたペチコートが新たな美とリズムを生み出す。留め具のないショートビュスティエのようなワイヤレスブラは、多彩なスタイリングが楽しめる。

■無限に敷き詰められたダイヤモンド 

 まばゆいダイヤモンドをリアルなタッチで描いた、モノトーンのコレクション。ストレッチ素材とチュール、両方の生地に描き重ねることで、さらに美しさを増す。ブラは下カップでリフトアップし、ドレープしたチュールがそれを包む、まるでドレスの胸元のような演出。

■ファンの熱い要望に応え、関西に初出店

 日本中から東京の直営店を訪れるほどの、熱狂的なファンを持つワコールディア。そんな多くのファンの声に応え、昨年11月、阪急うめだ本店のリニューアルオープンに合わせて出店し、関西進出を果たした。関西にも店を設けたことで、ブランドのフィロソフィーも伝えやすくなり、ファン層も拡大。さらなる世界観の広がりに期待がかかる。ワコールディアは、英国ロンドンの老舗百貨店ハロッズでも販売しており、日本の美意識から生まれるメード・イン・ジャパンのクリエイションを世界に向けて発信している。
(c)senken h / text:川原好恵

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