【3月14日 senken h】「キッドブルー」といえば、さわやかな色調・デザインに特徴があるルームウエアやランジェリーのライフスタイルブランド。1979年のブランド誕生から33年、一貫して大切にしていることがある。それは、キッドブルーを愛するスタッフによるブランドへの愛情や手仕事をモノ作りの根幹に据えていることだ。

 特徴のひとつである繊細なレースの元図案は、企画スタッフが手描きで仕上げる。進化を遂げたCGでもできそうな作業だが、繊細な線や点の表現をあえてアナログから始める。こうした姿勢に数字では表せない感性の源泉があるのだろう。

 生産への過程では、週1回のサンプルチェックを欠かさない。約20年にわたりキッドブルーの企画を担当してきたチーフデザイナーの平野洋子さんを中心に、商品企画4人、パタンナー5人によって、納期までのわずかな時間でも、可能な限り妥協はしない。例えば、ブラジャーの身生地とレース、ストラップのドット柄の統一感を極限まで高めていく。「キッドブルーの世界観が常に出発点。それを持続させるのは個人の思い」と広報担当の和田篤子さん。あふれるブランドへの愛は、親会社のインナーメーカー、カドリールニシダの技術力と結合し、持続可能なブランドを育て上げた。(c)senken h

【関連情報】
キッドブルー 公式サイト<外部サイト>