【3月6日 senken h】ことの大小はあるけれど、人は誰しも未来に夢を託したくなるものだ。時にくじけそうな時もあるけど、「やっぱり実現を信じ続けたい」と思うのでは。今回は、そんな夢にまつわる3作品をピックアップ。

■『ボクたちの交換日記』
 高校時代に結成してから12年目を迎える、売れないお笑いコンビ「房総スイマーズ」(伊藤淳史と小出恵介)。成功の確信はないけど、夢をあきらめきれない彼らの未来へと続く物語を描いた「ボクたちの交換日記」。思いもよらない展開に、胸が熱くなること必至。監督、脚本を手掛けたのは「ウッチャンナンチャン」として、お笑い界のキャリアも長い内村光良。劇中コントの書き下ろしをはじめ、主演2人のコント指導も担当するなど、内村ワールド全開と言えそうだ。実名で登場のおなじみの顔ぶれが、物語に一層のリアリティーを添えている。

■『ある海辺の詩人-小さなヴェニスで-』
 動く風景画のような、「もっとも美しいイタリア映画」との呼び声も高い「ある海辺の詩人-小さなヴェニスで-」。ラグーナ(潟)に浮かぶ漁師町、キオッジャのオステリア(小さな居酒屋)を舞台に、世代も国籍も性別も異なる2人の異国人の心の触れあいを、切なさと温かさを込めて描かれる人間ドラマだ。故郷に残した息子をイタリアへ呼び寄せる夢を頂きつつ、日々、店を切り盛りする女性の夢はかなうのだろうか。劇中でも詩人と呼ばれる主演の1人、初老の漁師を演じるラデ・シェルベッジアは、実生活でも詩集を発売する詩人でもあるそう。

■『ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン』
 夢はきっとかなうものだと信じずにはいられなくなるのが、「ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン」。長年のロック・ファンならご存知の方も多い、結成40周年を迎えたアメリカを代表するバンド「ジャーニー」。数々のメガヒットを世に送り出してきた彼らも、バンド名同様、その歴史の中でさまざまな出会いと別れを重ね、そして奇跡的な出会いにより新たな旅を続けている。そのキーパーソンとなったのが、新ボーカリストのアーネル・ピネダ。作品タイトルそのままとも言える人生を歩んだ彼のドキュメンタリーとなる本作は、どんな苦難な道程であろうとも、信じるキモチの大切さを実感するだろう。(c)senken h / text:宇佐美浩子


【関連サイト】
映画「ボクたちの交換日記」 公式サイト<外部サイト>
映画「ある海辺の詩人-小さなヴェニスで-」 公式サイト<外部サイト>
映画「ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン」 公式サイト<外部サイト>