【2月18日 MODE PRESS WATCH】東京・六本木ヒルズで15日から17日まで先端的なアート、映像、音楽など、さまざまなジャンルの作家や作品が集う新しいアートライブイベント「メディア・アンビション・トウキョウ(MEDIA AMBITION TOKYO)」が開催された。「メディア・アンビション・トウキョウ」はメディアアートや映像、音楽など、ジャンルも世代も異なる様々なアーティストによるライブと、都市実装型の大型メディアアート作品の展示によって構成。「パフューム(Perfume)」を素材にした体験型メディアインスタレーションや夜景に浮かび上がる圧巻のデジタル絵巻、特定の特徴を持つ人に追従するミラーボールなどが展示され、15日のライブではテイ・トワワ(TOWA TEI)やピエール瀧などのDJ・VJが登場し、会場を盛り上げた。

 開催に先駆け15日に記者会見が行われ、主催のCG-ARTS協会の阿部芳久(Yoshihisa Abe)氏、CGクリエイターの原田大三郎(Daizaburo Harada)氏、株式会社ライゾマティクスの齋藤精一(Seiichi Saito)氏、スペースコンポーザーの谷川じゅんじ(Junji Tanigawa)氏が出席した。

■東京をショーケースに

 スペースコンポーザーを務めた谷川氏は、2月に文化庁メディア芸術祭をはじめとした都内の約40ヵ所でメディアアート展が開催されていることに注目。普段触れることの無いテクノロジーアートのイベントを一時期にまとめて行うことで、興味を持った人に見に来てもらう機会を提供する、インバウンド的な側面を持ったイベントを目指したという。

 「海外から日本は昼間に開催される展覧会はあるが、夜の社交の場が少ないと指摘された。直接人と人が会い、会話することでチャンスが生まれると思う」と語る谷川氏。パリコレクションやミラノサローネのような、プレスとバイヤーが集まりアクチュアルなコミュニケーションを行う、プロフェッショナルなイベントが東京にあってもいいのではと考えたという。トップクリエイティブプレスやバイヤー、アーティストが集う世界最大級のテクノロジーカルチャーイベントを東京に実現することが、「メディア・アンビション・トウキョウ」の目指すこれからだと語った。(c)MODE PRESS