映画『オズ はじまりの戦い』：サム・ライミ監督インタビュー
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【2月15日 MODE PRESS WATCH】作家ライマン・フランク・ボームによる不朽の名作「オズの魔法使い」に登場する、偉大なる魔法使い“オズ”誕生の秘密を描いた映画『オズ はじまりの戦い』が3月8日（金）に全世界同時公開される。
今作で監督を務めたのは、映画『スパイダーマン』3部作を世に送り出した鬼才、サム・ライミ（Sam Raimi）。「オズの魔法使い」の世界が好きだったという彼に、今回の映画制作のきっかけやキャスティングについて話を聞いた。
■インタビュー：サム・ライミ監督
――まずこの映画を作りたいと思ったきっかけを教えていただけますか？
脚本が本当に素晴らしくて、気に入ってしまったというのが大きいんだよね。ミッチェル・カプナーが書いたキャラクター達が大好きになってしまったんだ。実は僕は、この脚本を読むまでは、フランク・ボームの書いた原作のほうはちゃんと読んだことがなかったんだ。だけど脚本の中でキャラクターが生きているように思えたし、さらに、この脚本に描かれていた“自己中心的である”対“私心のないこと”という物語のテーマと言えるものが気に入ったし、さらに主人公は、物語の始めでは、目標も非常に小さく、才能も限られた、すごくわがままな人間であるのに、物語が進むつれ、彼の視野が広がり、彼がどんな人間に変わっていくのか、いかにわがままでない人間になれるのか、いろいろな自分の変化に気付いていくんだよね。そこがすごく魅力的だったし、とても感動してしまったんだ。
――キャスティングはどのようにしたのか教えていただけますか？
キャスティングについては、非常にラッキーだったんだ。というのも、ハリウッド中の才能ある女優達がみんな役を演じたいと言ってくれたからね。だから、僕がひとりひとりのところに出かけて行って、どんな映画なのかを説明し、出演依頼を熱望するお願いが必要ない状況だったんだ。どの女優も、脚本を読んだだけで、この脚本家が3人のまったく別の個性を持ったキャラクターと、それぞれにまったく違った物語をこの脚本の中で書き上げてくれたということを理解してくれたんだよね。しかも、それぞれの役に大きなドラマがあるし、それぞれのキャラクターがしっかりと描かれているから、どんな女優でも演じてみたいというような脚本でもあるんだ。
さらに、それぞれのキャラクターの願望というものが明確に描かれていたというのも、大きかったと思うんだ。もちろん場合によっては、それを手に入れるための障害があったりするわけだけどね。それぞれの願望があり、欲望がある。俳優が演技を始めるにあたり必要な情報ってそれだからね。俳優というのは、自分が演じる役が何を手にしたいのか、またはそれぞれのシーンにおける目的を知りたがるものなんだ。彼らの願望は何なのかが分かれば、他の役を演じる俳優と対面した時にどのように振る舞えばいいのかも分かる。まあ場合よっては、そのキャラクターが何を望んでいるのか分からなくて演じていても、問題がないという場合もあるんだけど・・・それは彼らがどんな道を進んで行こうとするのかがはっきりと分かっていればね。それって監督にとっても言えることで、キャラクターのモチベーションさえ理解できれば、映画の監督はできるんだ。
それが僕がこの脚本に惹かれたもうひとつの理由でもあったんだけど、それぞれのキャラクターが何を望んでいるのかが分かったから、自分がそれぞれのシーンをどのように撮影すればいいのかが分かったということ。僕が、このキャラクターをしっかりと理解していれば、俳優達とそれについてのやり取りをしっかりとすることもできるし、その際に、キャラクターがどう演じるべきなのか、どのように物語を語るべきなのか、正しい判断を下すこともできる。とにかく、ミッチェル・カプナーが書いてくれた脚本のおかげで、キャスティングは全般的に非常に簡単に進んだんだよね。
――『オズの魔法使い』はあなたにとってどのような意味のある映画だったと言えますか？
『オズの魔法使い』は僕が大好きな映画なんだ。非常に気持ちが高揚するような映画であり、僕はミシガン州の出身なんだけど、僕の地元では、あの映画は昔はサンクスギビングの頃に毎年TVで放送していたんだよね。だから毎年観てはいつも感動していたんだ。素晴らしい冒険の物語だと思ったし、友情の物語でもあり、だけど、映画の中にはすごく怖いと思ったシーンもたくさんあって、悪い魔女のことは本当に怖かったし、翼をもつサルも怖かったしね。それに、一番思ったのは、きっとこの映画を観た人達、誰もが感じたことかもしれないけど、彼女が友達を作り、物語の終わりで、しっかりと完結し、彼女が家まで帰り道を見付けたということに、本当に感動したし、心が高められたんだよね。だから僕にとってはこれぞ完璧な映画体験だと思っているんだ。
映画『オズ はじまりの戦い』は3月8日（金）3D・2D全世界同時公開。(c)MODE PRESS
【関連情報】
映画『オズ はじまりの戦い』 公式サイト＜外部サイト＞
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今作で監督を務めたのは、映画『スパイダーマン』3部作を世に送り出した鬼才、サム・ライミ（Sam Raimi）。「オズの魔法使い」の世界が好きだったという彼に、今回の映画制作のきっかけやキャスティングについて話を聞いた。
■インタビュー：サム・ライミ監督
――まずこの映画を作りたいと思ったきっかけを教えていただけますか？
脚本が本当に素晴らしくて、気に入ってしまったというのが大きいんだよね。ミッチェル・カプナーが書いたキャラクター達が大好きになってしまったんだ。実は僕は、この脚本を読むまでは、フランク・ボームの書いた原作のほうはちゃんと読んだことがなかったんだ。だけど脚本の中でキャラクターが生きているように思えたし、さらに、この脚本に描かれていた“自己中心的である”対“私心のないこと”という物語のテーマと言えるものが気に入ったし、さらに主人公は、物語の始めでは、目標も非常に小さく、才能も限られた、すごくわがままな人間であるのに、物語が進むつれ、彼の視野が広がり、彼がどんな人間に変わっていくのか、いかにわがままでない人間になれるのか、いろいろな自分の変化に気付いていくんだよね。そこがすごく魅力的だったし、とても感動してしまったんだ。
――キャスティングはどのようにしたのか教えていただけますか？
キャスティングについては、非常にラッキーだったんだ。というのも、ハリウッド中の才能ある女優達がみんな役を演じたいと言ってくれたからね。だから、僕がひとりひとりのところに出かけて行って、どんな映画なのかを説明し、出演依頼を熱望するお願いが必要ない状況だったんだ。どの女優も、脚本を読んだだけで、この脚本家が3人のまったく別の個性を持ったキャラクターと、それぞれにまったく違った物語をこの脚本の中で書き上げてくれたということを理解してくれたんだよね。しかも、それぞれの役に大きなドラマがあるし、それぞれのキャラクターがしっかりと描かれているから、どんな女優でも演じてみたいというような脚本でもあるんだ。
さらに、それぞれのキャラクターの願望というものが明確に描かれていたというのも、大きかったと思うんだ。もちろん場合によっては、それを手に入れるための障害があったりするわけだけどね。それぞれの願望があり、欲望がある。俳優が演技を始めるにあたり必要な情報ってそれだからね。俳優というのは、自分が演じる役が何を手にしたいのか、またはそれぞれのシーンにおける目的を知りたがるものなんだ。彼らの願望は何なのかが分かれば、他の役を演じる俳優と対面した時にどのように振る舞えばいいのかも分かる。まあ場合よっては、そのキャラクターが何を望んでいるのか分からなくて演じていても、問題がないという場合もあるんだけど・・・それは彼らがどんな道を進んで行こうとするのかがはっきりと分かっていればね。それって監督にとっても言えることで、キャラクターのモチベーションさえ理解できれば、映画の監督はできるんだ。
それが僕がこの脚本に惹かれたもうひとつの理由でもあったんだけど、それぞれのキャラクターが何を望んでいるのかが分かったから、自分がそれぞれのシーンをどのように撮影すればいいのかが分かったということ。僕が、このキャラクターをしっかりと理解していれば、俳優達とそれについてのやり取りをしっかりとすることもできるし、その際に、キャラクターがどう演じるべきなのか、どのように物語を語るべきなのか、正しい判断を下すこともできる。とにかく、ミッチェル・カプナーが書いてくれた脚本のおかげで、キャスティングは全般的に非常に簡単に進んだんだよね。
――『オズの魔法使い』はあなたにとってどのような意味のある映画だったと言えますか？
『オズの魔法使い』は僕が大好きな映画なんだ。非常に気持ちが高揚するような映画であり、僕はミシガン州の出身なんだけど、僕の地元では、あの映画は昔はサンクスギビングの頃に毎年TVで放送していたんだよね。だから毎年観てはいつも感動していたんだ。素晴らしい冒険の物語だと思ったし、友情の物語でもあり、だけど、映画の中にはすごく怖いと思ったシーンもたくさんあって、悪い魔女のことは本当に怖かったし、翼をもつサルも怖かったしね。それに、一番思ったのは、きっとこの映画を観た人達、誰もが感じたことかもしれないけど、彼女が友達を作り、物語の終わりで、しっかりと完結し、彼女が家まで帰り道を見付けたということに、本当に感動したし、心が高められたんだよね。だから僕にとってはこれぞ完璧な映画体験だと思っているんだ。
映画『オズ はじまりの戦い』は3月8日（金）3D・2D全世界同時公開。(c)MODE PRESS
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映画『オズ はじまりの戦い』 公式サイト＜外部サイト＞
