【1月30日 MODE PRESS WATCH】最愛の人を失くし、心を病んでしまった二人の男女が出会い、立ち直ろうとする物語――というシリアスなテーマのはずが、予測不能な行動と型破りな展開に思わず笑い、そして共感し、いつしか誰もが彼らの幸せを願いたくなる。そんな今年度アカデミー賞(Academy Awards)に最も近いと言われている話題作が、映画『世界にひとつのプレイブック』だ。

■愛する人を失ったふたりの挑戦

 妻の浮気で心のバランスを崩し、すべてを失ったパット。妻とヨリを戻すために理想の男になるべく努力するが、妻は接近禁止命令を解いてくれない。そんな時に出会ったのが、近所に住むティファニー。愛らしい姿からは想像もつかない、過激な発言と突飛な行動を繰り出すティファニーだが、実は彼女も事故で夫を亡くし心に傷を抱えていた。手紙を妻に渡すことを条件に、ペアでダンスコンテストに出場することになったパットとティファニーは、練習に打ち込むうちに互いが心の痛みを一番理解し合える存在であることに気づき始める。

■豪華な出演陣

 第70回ゴールデン・グローブ(Golden Globe)賞で主要4部門にノミネートして話題となった本作だが、注目したいのはティファニーを演じ、見事主演女優賞に輝いた女優のジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence)を始めとする豪華な出演陣だ。難易度の高い役を見事に演じ切ったジェニファーはもちろん、パットを演じるブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)と父親を演じるロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)によるオスカー俳優の共演も見所のひとつ。

 今作のタイトルにもある“プレイブック”は、アメフトのチームそれぞれが持っている作戦図のこと。人生にプレイブックはないが、誰もが心の中に世界にひとつだけのプレイブックを持っている。ラストで笑いが涙に変わるとき、あなたの希望の光も見つかるはず。そんな共感度いっぱいの感動作『世界にひとつのプレイブック』は2月22日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。(c)MODE PRESS

<インフォメーション>
映画『世界にひとつのプレイブック』公式サイト<外部サイト>