【12月28日 MODE PRESS】シンプルで無駄のないデザインが特長のアロマディフューザーとフレグランスを、現在ヨーロッパやアメリカなどで展開しているパーソナルエアーケアーブランドの「セリーンハウス(SERENE HOUSE)」が、今年日本上陸を果たした。現代社会で多くの人が感じている様々なストレス環境に対し、香り、音、ヴィジュアルを通して、毎日がよりすこやかで心地よいものになるよう「Change the Air You Breathe」をフィロソフィーにさまざまな製品を打ち出している。

 同ブランドでクリエイティブディレクターを務めるのは、世界的なキッチンウェアメーカーで25年にわたりクリエイティブディレクターとしてプロダクトデザインを手がけてきたデンマーク人デザイナーのカースティン・ヨーゲンセン(Carsten Jorgensen)。長年培われたデザイン感度と鋭い洞察力が、製品のいたるところに落とし込まれている。来日した際、デザインに対するこだわりやセリーンハウスを手がけるに至った経緯など話を聞いた。

■カースティン・ヨーゲンセン:セリーンハウス クリエイティブディレクター

 もともと絵画を教えていましたが、偶然、キッチンウェアメーカーのデザイナーとして仕事をすることになりました。これまで数え切れないほどのプロダクトをデザインしてきましたが、私の仕事に、もし共通していることがあるとすれば、“スカンディナビアデザイン”という言葉がわかりやすいかもしれませんね。

 シンプルで無駄がないこと。うるさいデザインは好きではありません。デザインとは何か、という疑問をいつも自分に問いかけながら作り込んでいます。デザインにおいて重要なことは、人に役立つものであるべきだということと、環境に溶け込むこと。人々に受け入れられれば、デザインは永遠に残っていきます。1974年にコーヒーメーカーをデザインしましたが、その製品はいまだに飽きられることなく世界中の人たちが使っています。良いデザインとは、時代を超えて残っていくのです。

 私はスカンディナビアンデザインに囲まれて生きてきましたが、世界に目を向けることで実に様々な文化や国に出会い、インスパイヤされてきました。そんな中での人との出会いや、それまで知らなかった世界を知ることで、デザインにいろんなアイデアが活かされる。セリーンハウスが提案する製品はすべて「香り」が重要なポイントですが、元を辿れば、過去に手がけた製品を支持してくれた台湾人の男性に出会ったことがきっかけで、このブランドの仕事を始めることになり、次にどういう製品を実際にデザインし商品化するか考えたときに「香り」に焦点を当てていこうと決めました。それによって、日本の「香道」をより身近に感じることができたわけです。最終的なデザインに落とし込む作業になったときには、やはりシンプルで無駄がない、静寂で心から和めるようなものが完成しました。【岩田奈那】(c)MODE PRESS

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