【4月11日 MODE PRESS】東京・西新宿の東京オペラシティアートギャラリー(Tokyo Opera City Art Gallery)で、ビートたけし北野(BEAT TAKSEHI KITANO)の日本初の個展『BEAT TAKESHI KITANO 絵描き 小僧展』が、4月13日から開催される。これに先駆け11日、記者会見が開かれ、北野本人が出席した。

■日本初の個展

 本展『BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展』は、10年に仏パリのカルティエ現代美術財団(Fondation Cartier pour l'art contemporain)で開催され、話題となった展覧会の日本凱旋版。北野にとっても、日本初の個展となる。

 会場には、アクリルを使った鮮やかな絵画をはじめ、巨大インスタレー ション「北野式ソーイングマシン『秀吉』」や、参加型ワークショップ、パリ展後に制作された版画など、約80点を展示。地下1階には、大仏をかたどった“食べられる”アート「大仏しのぎ」のポップアップショップもある。

■一番の願いは、楽しんでもらうこと

 北野は「浅草・花やしきに絵が飾ってあるようなものなのに、いろいろ褒められてしまい、困っている。6、7歳の子どもが描いた絵だと思ってもらえればいい。一番の願いは、楽しんでもらうこと。ただそれだけ」と挨拶。「自分は芸人や映画監督、役者、作家といろいろな肩書きを持っているが、何ひとつ誇れるものはない。しかし、全部をまとめると少しは価値がでる。それは、今回の展覧会も同じこと。全体的にみて、感覚的に楽しんでもらえれば」と語った。

 また創作について「好きな時に、好きな絵を描くのがラクでいい。絵の具を買って絵を描くと、高いお酒を飲むのと同じような酔っ払いかたをする」と明かした。

■予測不可能で桁外れの才能

 カルティエ現代美術財団のエルベ・シャンデス ゼネラルディレクターは「この展覧会を通じ、パリは“ビートたけし北野”という予測不可能で桁外れの才能を持った芸術家を発見しました。人間の精神やファンタジー、好奇心を目に見えるカタチで表現する彼の作品は、人々の感動を呼び覚まし、知性を刺激するものです」と賞賛した。

 『BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展』は、4月13日から9月2日ま で。

【開催概要】
『BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展 Fondation Cartier pour l'art contemporain』
開催期間:2012年4月13日(金)~9月2日 (日)
開館時間:11時~19時 (金、土は~20時 最終入場30分前)
休館日:毎週月曜(祝日の場合は翌日、※GWは無休)、8月5日(日)
(c)MODE PRESS

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