【9月4日 MODE PRESS WATCH】東京・銀座にあるメゾンエルメス8階フォーラムで、11月30日まで「クローゼットとマットレス ― スミルハン・ラディック+マルセラ・コレア(The wardrobe and the mattress by Smiljan Radic and Marcela Correa)」展が開催される。これに合わせて3日、記者会見が行われた。

 今回の展覧会のテーマでもある“クローゼットとマットレス”という家具を選んだ理由についてアーティストのスミルハン・ラディック(Smiljan Radic)氏は、「これからアーティストとして追求していきたい、『危うさ』や『隠れ場所』といったテーマと共通点があると考えている」と述べた。両氏が制作したクローゼットは、細い足に支えられた薄い杉の板で制作され、危うさを感じさせる一方で、ドアを閉めれば完全な密閉空間になり、外界からは遮断される作りになっている。また、中を開ければ個人の所有物であふれるクローゼットは、人の目に触れたくない物を収めることができる「隠れ場所」のような存在でもある。

 マルセラ・コレア(Marcela Correa)氏は、2人の故郷でもあるチリでマットレスは、非常に重要な家具として認識されているとコメント。昔はベッドの代わりとして、体調が悪い時や女性が出産する際も使用され、旅行に持っていくほどパーソナルなものとして扱われていた。その”マットレス”を、床に敷くだけでなく、紐でつるすことによって新しさと躍動感のあるものとして表現した。

【展示会情報】
■「クローゼットとマットレス」スミルハン・ラディック+マルセラ・コレア展
期間:9月4日~11月30日
月~土:11時~20時(最終入場 19:30)
日曜:11時~19時(最終入場 18:30)
会場:メゾンエルメス フォーラム(中央区銀座 5-4-1)
(c)MODE PRESS

【関連情報】
メゾンエルメス 公式ホームページ<外部サイト>