【8月5日 AFP】調査会社ミルワード・ブラウン・オプティマー(Millward Brown Optimor)が実施した世界のブランドを対象にしたランキング「BrandZ Top 100」で、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」と「エルメス(Hermes)」、「グッチ(Gucci)」が高級ブランド部門でトップ3を飾った。また、「フェンディ(FENDI)」と「コーチ(COACH)」が初のトップ10入りを果たした。

 調査によると、高級ブランドはその高級感とソーシャルメディアを利用した新規の顧客獲得の両立に苦しんでいるようだ。「フェイスブックやインスタグラム、ピンタレストやほかのソーシャルメディアのプラットフォームで、高級ブランドはブランドの魅力を守るための高級感と、新しい顧客を呼び込むための包括的な戦略の間で葛藤している」という。

 高級ブランドは、より親しみやすさをアピールし、コラボレーションに積極的な姿勢をとっている。例えば、ささやかな買い物では顧客にツイッターでお礼を述べ、オートクチュールの顧客には限られた人のみが招待されるショーのインビテーションを送るという。

 ハンドバッグを展開する「コーチ」は、中国での存在感を強めたことでトップ10入りを果たした。中国国内だけで2012末年までに30店舗を新規出店、現在は国内全土で69店舗を展開している。調査によると、コーチはソーシャルメディアとインターネットを積極的に活用し、「12億人以上もの厳選した顧客にメールを送っている」という。

 また、他のブランドにおいても、中国人の顧客がヨーロッパの高級ブランドの明暗を分ける鍵になっていることが明らかになった。政府が実施した、公費でのブランド品購入の制限や経済成長の鈍化にもかかわらず、「市場に不安を抱える西ヨーロッパでは、ブランド品の売り上げは中国やその他のアジア人の観光客に支えられている」という。

 高級ブランド部門の市場価値は昨年度が15%上昇したのに対し、今年は6%だった。

トップ10
1. ルイ・ヴィトン
2. エルメス
3. グッチ
4. プラダ(PRADA
5. ロレックス(Rolex
6. シャネル(CHANEL
7. カルティエ(Cartier
8. バーバリー(Burberry
9. フェンディ
10. コーチ
(c)AFP