【5月21日 AFP】イタリア・ファッション協会(National Chamber of Italian Fashion)が20日、同協会の会員でないブランド「ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)」と「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)」がミラノ・ファッションウィークの公式スケジュールから外れることを発表した。

 同協会のマリオ・ボセッリ(Mario Boselli)代表は「もし彼らが自らファッションショーを企画したいならば、そうすることができる。彼らは協会のスケジュールから外れる予定です」とコメントした。

 イタリア・ファッション協会は今年再編成を行い、それに伴い会費が上がるとともに、「プラダ(Prada)」などの主要ブランドがより直接的な役割を持つ重役になった。会費については、最も規模の大きいブランドに対して当初約2万7000ユーロ(約355万円)だったのが、最大で25万ユーロ(3300万円)にまで値上げされている。

 アルマーニとドルチェ&ガッバーナは元々メンバーでなく、またメンバーになることに抵抗し続けているため、6月に行なわれる14年春夏メンズコレクションからファッションウィークのスケジュールに登録されない予定だ。

 「イタリア・ファッションのすべてを代表するような組織を作りたい」と言うボセッリ氏は、「アルマーニが一流であることは明らかで、協会にとっては彼が一員であることが重要」と語り、アルマーニの参加を期待していたことを明かした。しかし、現在78歳のアルマーニは先週声明を発表し、「プラダ」や「ヴァレンティノ(Valentino)」、「モスキーノ(Moschino)」などのブランドが海外でコレクションを発表するのをやめ、イタリアに戻ってくるならば協会に参加するとコメントしてる。

 これに対しボセッリ氏「理解できるが、もう何年も離れているそれらのブランドが戻ることは期待できない」と語った。(c)AFP