【5月13日 MODE PRESS】伊ファッションブランドの「グッチ(Gucci)」が不正競争および商標権を侵害されたとして「ゲス(Guess)」を訴えていた問題で、イタリア・ミラノの裁判所は「グッチ」の訴えを全て棄却した。2009年の提訴から4年後の棄却となった。

 2009年から続く一連の商標論争では昨年、米ニューヨーク(New York)の裁判所がグッチ側の訴えを認める判決を出しており、ゲス側は賠償金470万ドル(約4億7000万円)を支払うよう命じられていた。その後、賠償額は45万6183ドル(約4500万円)に減額されているが、今回のミラノの裁判ではグッチの訴えは認められなかった。

 ゲスのポール・マルシアーノ(Paul Marciano)会長兼CEOは、「ミラノの裁判所は、4年前にグッチが弊社を相手取って起こした訴えの全てを棄却しました。グッチの戦術はいじめ以外の何ものでもありません」と述べ、また「グッチは限りない資金を使い、弊社が成功を収めるアクセサリー事業の拡大を阻止すべく、法廷地あさり(訴訟戦術のひとつ)をしてきました。それは根本的に間違っており、良心的とは言えません」とコメントした。また今回の結果を喜ぶとともに、「グッチも、他のブランドと同じようにファッション業界のグローバルなトレンドを追っています。その点においては弊社も同様です」としながら、双方ともうまくやっていくべきだと語った。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS