【3月19日 AFPBB News】デザイナーの森永邦彦(Kunihiko Morinaga)が手がける「アンリアレイジ(ANREALAGE)」が13/14年秋冬「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京(Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO)」で新作を発表した。  

 アンリアレイジが今シーズン、打ち出したのは「色を脱いだり、着たりする服」。「COLOR」というテーマのもと、特殊な加工を施したテキスタイルを用いて、フリルやレースがかわいいコートやパンツ、ワンピースをはじめ、幅広いアイテムを展開する。

 今回のコレクションについて、デザイナーの森永は、「これまでの10年は、形を壊すことに挑戦してきたが、形がないものを壊すことはできないだろうかと考えた。形と色は、服にとってはなくてはならないものだが、これまで発表してきたコレクションでは形を壊すことはできた。だから、今回は色を壊すことに挑戦したかった。季節の移り変わりもそうだが、空の色だって変わる。日常生活において色が変わるということは当然のこと。それを洋服でやることはできないかと考えた。」と語る。

 素材については、「光に反応して分子構造が変わる素材です。糸を染めたり、布を染めたり、プリントをしたり、、、、太陽光と蛍光灯に反応をするものなので、外に出ることでその服は色を纏うことになり、室内にいると白のまま。」と説明する。

 最後に色については、「“マルジェラの白”、そして“黒の衝撃”。ファッションの世界では、白と黒が出てしまった以上、それ以外の色で挑戦したかった。時代の流れとともに、白黒映画がカラーになり、携帯も白黒からカラーになっている。白黒からカラーになる瞬間がどこにでもあるのかなと考えたら、それを服でやってみようと思った。この10年は、彩りを加えてきたが、もう一回白紙に戻ってもう一度自分たちがなにをしていくのかを考えるためのものでもある。」と森永は語った。【岩田奈那】©AFPBB News