【3月21日 MODE PRESS】ラフ・シモンズ(Raf Simons)は、常に「クリスチャン ディオール(Christian Dior)」からインスピレーションを得ているという。

 昨年から同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めるラフは「私が最も心を打たれたのはニュールック。ベル・エポック風でありながら、とても構造的で独特なものでした」とコメント。さらに「ディオールのデザインを分析すればするほど、どれだけ多くの人々がそのパターンを通してキャリアを積んだかがわかります。ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)やコム・デ・ギャルソン(COMME des GARCONS)もそうです。ムッシュ・ディオールは、10年で前例のないことを成し遂げたのです」と、ディオールの洗練されたデザインやアイデアが多くのブランドに影響していると話す。

 一方で、2005年から7年間の「ジル・サンダー(JIL SANDER)」時代を振り返り、ラフは「最後の頃は、デザイナーより精神科医のような気分でした。デザインチームを元気付けるためにいたような感じです」と英紙テレグラフ(The Telegraph)に語った。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS