【3月18日 AFPBB News】ファッションデザイナーのフナコシ ヤスタカ(Yasutaka Funakoshi)が手がける「アリス アウアア(alice auaa)」が13/14年秋冬「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京(Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO)」で新作を発表した。

 美と醜悪、光と陰といった相反する二面性を、黒という色を基調に幻想的な世界を描き出す「アリス アウアア」の今シーズンは、ダンテの「神曲」とオウィディウスの「変身物語」からインスパイアされたストーリーに、フナコシの解釈を加えた。機織りの娘アラーニェが蜘蛛の糸から逃れられない様を、ドラマティックで迫力のある演出のなか作品を発表。舞台演出的な要素を強く打ち出すことにデザイナーのフナコシは、「もちろん、普段着られるものに落とし込みますが、ブランドのイメージやコレクションのストーリーを、理解しようとしてくれる人がいる限り、共有したい」と語る。この日、会場に集まった誰もがその独特の世界にいろいろな意味でも虜になってしまった。【岩田奈那】(c)AFPBB News