【12月4日 MODE PRESS】ブランド創立11年目の今年、ミントデザインズ(mintdesigns)にとっては新たな始まりを意味する。10年を1周期と考えるならば新たな周期へのスタートの年でもある。そんな彼らの新たな挑戦が今年、次々に発表されている。

 直近では、10月に発表した13年春夏コレクションが記憶にあたらしい。「THE DARKSIDE ISSUE」をテーマに展開したコレクションは、過去に見せたことのなかったミントデザインズの“裏面”を全面に押し出した。これまでのユニークでユーモア溢れるポップでライトな世界観とは一変した、複雑なフォルムと黒を多用したコレクションは、観る者を驚かせた。

 また、これまでマスクや和菓子などファッションに限らず、幅広い分野においてデザインを手がけてきたミントデザインズが次に仕掛けたのは、さりげなくゴールドに輝くDOLL柄がかわいいテーブルウェアコレクションだ。ブランドの象徴的アイコンでもあるDOLL柄を全面に白で焼き上げたカップとお皿は、美しく強度にも優れている。透き通るようなピュアホワイトのファインボーンチャイナ製の食器は、100年にわたり国内生産を続ける陶磁器ブランド「ニッコー」との協業によって生まれた。

 今年2月にインタビューした際、デザイナーの勝井は「ファッションというよりデザインという大きな枠でのアプローチを、今後は海外を視野に入れて取り組んでいきたい」と語ったが、着実にその1歩を踏み出しているようだ。(c)MODE PRESS

【関連情報】
ミントデザインズ13年春夏コレクション:動画(インタビューあり)
<インタビュー>ミントデザインズの10年とこれから
ミントデザインズ×とらや、目にも涼しい和菓子を発売(2012年7月26日)
<インフォメーション>
ミントデザインズ公式サイト