【7月4日 AFP】フランス・パリで2日、「クリスチャン ディオール(Christian Dior)」が、ラフ・シモンズ(Raf Simons)就任後初となる12/13年秋冬オートクチュールコレクションを発表した。女優のシャロン・ストーン(Sharon Stone)やデザイナーのピエール・カルダン(Pierre Cardin)をはじめ会場に駆けつけたゲストからは、賞賛の声が上がった。シモンズは、見事なまでに人々の期待に応えたのだ。

■デザイナーや関係者

 「ランバン(Lanvin)」のアルベール・エルバス(Alber Elbaz)は「ディオールの繊細さとラフの現代性が、全てに現れていた」とコメント。米「ヴォーグ(VOGUE)」のエディター、グレース・コディントン(Grace Coddington)も「本当に美しかった」と称えた。

 1940年代後半にムッシュ・ディオールとともに働き、メゾン設立に携わったカルダンも「20代の頃を思い出しました。彼は、ディオールの真の後継者です」と太鼓判を押す。「彼はメゾンの伝統を重んじています。しかし偉大なデザイナーになるには、同時に自分自身を貫く必要があります。彼自身の作品として、認識されなくてはいけないのです」と加えた。

 ディオールを傘下にもつLVMHのベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長は、「シモンズには完全なる自由が与えられています。彼には『現代においてディオールがどういう意味を持つか、君が描くビジョンとイマジネーションを教えてほしい』と伝えた」と明かした。

■シャロン・ストーンら

 ディオールの顔として活躍するストーンは「彼のようにとても聡明なデザイナーをディオールは迎えることができ、とても幸せです。気品にあふれていて、本当に見事です」とコメント。マリオン・コティヤール(Marion Cotillard)やイザベル・ユペール(Isabelle Huppert)らフランスを代表する女優もフロントロウでショーを見守った。(c)AFP/Emma Charlton