【7月10日 AFP】フランス・パリで6月30日、「ケンゾー(KENZO)」が13年春夏メンズコレクションを発表した。

 デザインを担当する「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」のキャロル・リム(Carol Lim)とウンベルト・リオン(Humberto Leon)は、今回のコレクションを創始者である高田賢三(Kenzo Takada)が1970年代にパリにオープンしたブティック「ジャングル・ジャップ(Jungle Jap)」から、着想を得た。そこに、東南アジアから受けたインスピレーションを加え、都会の冒険家にぴったりのモダンなメンズウェアに仕上げた。

 「タイを訪れたとき、週末に村の人々が“正装”を身にまとっている姿を目にしました。そこで、“スポーツウェアとテーラードの出会い”というアイデアが浮かびました。そして、そのアイデアを“正装”に落とし込んだのです」とリオンは語る。

 道場のように赤と黄のジムマットが敷かれた会場に、タイガーやレオパードプリントのシャツ、バミューダパンツ、レインコートに身を包んだモデルが続々と登場。プリントは、極小のものから不鮮明なものまで、バリエーション豊かで、足元には、ソックスとパテントレザーのサンダルをあわせた。カーキやマスタードカラーの幅広バミューダパンツに南アジアの巻き式パンツを彷彿させる赤錆色のパンツ、マスタードイエローのジャケットと膝丈パンツに、セーターとレオパード柄のシャツを重ねたレイヤードルックは、ブルース・ リー(Bruce Lee)映画の登場人物を思い起こさせる。(c)AFP