【5月25日 MODE PRESS】ファッションデザイナーのカレン・ウォーカー(Karen Walker)が手がけるアイウエアコレクション「カレン・ウォーカー・アイウエア(Karen Walker Eyewear)」が、POP UP STORE「Candy Bar」を世界に先駆け東京でオープンした。リアーナ(Rihanna)やアレクサ・チャン(Alexa Chung)、ショーン・レノン(Sean Lennon)をはじめ、世界中のセレブから支持されている人気のアイウエアは、現在世界15カ国以上で展開している。ウエア同様に遊び心のあるおしゃれなデザインが特徴のアイウエアを移動式の“キャンディ・バー”に詰め込み、今後世界中を巡る。今回、記念すべきCandy Bar第一弾を5月23日から6月6日まで、東京RESTIRでスタートした。期間中は2012SS新作アイウエア他、キャンディカラーの限定サングラスやCandy Bar記念Tシャツも販売する。オープニングにあわせて来日したデザイナーのカレン・ウォーカーに話を聞いた。

■インタビュー:カレン・ウォーカー

-アイウエアコレクションをはじめたきっかけ

 オーストラリアの企業からアプローチを受けたことがきっかけでしたが、デザイナーとして仕事をしているなかではもちろんいずれ手がけたいと思っていました。アイウエアは目を守ることはもちろん、ファッションにおいてとても重要なアイテムですからね。パートナー企業とは非常によい関係を続けています。合意のポイントは、企業としての信用度も重要でしたが、クリエイティブなマインドを持っているか、そして一緒に仕事をするわけですから当然スタッフの人柄という点も重要でした。

-デザインでおもしろいこと

 物作りのアプローチは、服や靴、ジュエリーとメガネも同じです。ただ、アイウエアに関しては非常に“限定”されるアイテムだということ。顔のなかでも目の部分を覆うものであること、そしてなによりも構造上、鼻にのらなければいけない。サイズ、寸法やフォルム、そして色や素材で想像以上にクリエイティブなことができることがおもしろいですよ。

-プレタとの関連性

 ムード、ブランドの空気というか世界観は一貫していると思います。楽しさや軽やかさ、カジュアルとエレガンス、常に相反するものをミックスするというブランドのコンセプトは同じです。そしてカラーパレットも。ただ、アイウエアは生産スケジュールなどの都合で2年前から取り掛かるので、プレタのシーズンテーマと一緒に揃えるという流れではありません。今準備しているものは2014年に発表するものです。

-ブランドの成長

 20年前に100ドルでスタートしたブランドも今や70名以上のスタッフを雇用する企業に成長しました。急激に成長したと言うよりも、少しずつ時間をかけながら成長したといっていいでしょう。会社としての成長が最初からの目標ではなく、いいものを作りたいと思い続けての今日です。さまざまなコラボやコレクションの発表をしてきたことでバランスよく来たのかもしれませんね。アイウエアコレクションをローンチしてから、さらにそれまで以上にライフスタイルも変化しました。アパレルでもコラボを多く手がけており、ジュエリーや靴も手がけているので、とにかく時間が足りない!メインとなるデザインチームやそれをサポートするチームの増員など、スタッフの連携をうまく調整しています。アイウエアに関しては、自分以外に専門のデザイナーもいるので全部で3人で手がけています。

-“キャンディ・バー”が世界を巡る

 今回のポップアップストアを移動式のキャンディ・バーに見立てた方法で販売することは、ビジネスパートナーであり、夫でもあるミカエルのアイデアです。ロックコンサートでツアーにまわるように、キャンディ・バーのセットが世界中をまわる。アイウエアを非常に限定したキーストアで3次元的にブランドの世界観を伝えたかったので、今回の形式がとてもぴったりだと思いました。東京の後は、来年の3月までロスや韓国、香港をはじめ文字通り世界中をキャンディ・バーがツアーに出る予定です。【岩田奈那】

<Karen Walker Candy Bar POP UP STORE at Restir>
開催期間:2012年5月23日(水)~6月6日(水) 11:00~21:00
会場:Restir Boutique (東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウンガレリア1F)
電話番号:03-5413-3708
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