【3月5日 AFP】フランス・パリ市内のロダン美術館(Musee Rodin)で2日、「クリスチャン ディオール(Christian Dior)」が12/13年秋冬コレクションを発表した。

 コレクションを手がけたのは、前任ジョン・ガリアーノ(John Galliano)の右腕だったビル・ゲイテン(Bill Gaytten)率いるデザインチーム。50年代のスタイルを取り入れながら、洗練された、スイートでフェミニンな世界を丁寧に描き出した。色はプラムやローズ、深みのあるパープル、ベージュがかったブラウン。イブニングには、ブラックやネイビーのエレガントなドレスが並ぶ。「ディオールのアイコンとバレエの世界を融合させ、より現代的に仕上げました。ディティールというよりも、色と質感に重点を置きました」とゲイテンは語る。

■後任デザイナーは…

 ガリアーノがブランドを去ってから1年が経過するが、今回の会場でも後任が明かされることはなかった。現在のところ、2月に伊「ジル・サンダー (JIL SANDER)」を去ったラフ・シモンズ(Raf Simons)が有力候補として挙がっているが、ここにきてクリストファー・ケイン(Christopher Kane)やハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)の名も浮上してきている。

 これについてシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)CEOは「ファッション業界は、プレッシャーをかけるのが好きです。次なる新たなモノを探すゲームの一環ですね。私たちは何もコメントしていませんが、人々は噂を正しいものだと捉えています。損害を受けるわけではありませんし、私は気にしませんがね」と語った。(c)AFP

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