【2月29日 MODE PRESS】伊藤忠商事(ITOCHU)は29日、伊高級ジュエリー「ダミアーニ(DAMIANI)」グループの日本法人であるダミアーニ・ジャパン (DAMIANI Japan)に出資したことを発表した。今回の資本提携によって、日本及びアジア市場におけるダミアーニブランドの認知度向上と小売事業の強化を目指す。

 ダミアーニは、1924年にエンリコ・グラッシ・ダミアーニ(Enrico Grassi Damiani)がイタリア宝飾の中心地ヴァレンツァで創業。現在は3代目のグィド・グラッシ・ダミアーニ(Guido Grassi Damiani)代表取締役社長兼CEOのもと、世界の主要都市で約60店舗を展開している。

 今回の資本提携は、近年小売重視のマーケティング戦略を強めているダミアーニと、国内そしてアジアでのブランドビジネスに注力している伊藤忠商事の方向性の合致により実現した。提携は1月6日付けで、全体の14%の出資を行った。今後は、店舗開発やマーケティング、ロジスティクスに伊藤忠グループとして取り組み、日本での直営店展開を加速させる。さらに、日本展開の拡大を足がかりに、台湾、韓国、中国といったアジア市場での拡販を目指す方針だ。

 その第一弾として3月2日、大阪・梅田のヒルトンプラザウエスト1階に、ダミアーニのフルコレクションを取り扱う関西初の旗艦店をオープン。店舗デザインは、先日ミラノにオープンした旗艦店と統一する。

 会見に出席したグラッシ・ダミアーニ代表取締役社長兼CEOは「日本は、イタリアに次ぐ重要な市場。伊藤忠のような大きなグループが、我々のポ テンシャルを高く評価してくれたことを喜ばしく思う。現在は卸しが全体の三分の二程度を占めているが、今後は市場と直接繋がり、ブランドの世界を 発信できる直営の小売店を強化したい」とコメント。

 伊藤忠の諸藤雅浩ブランドマーケティング第一部門長は「4、5年前から出資を持ちかけていた。今回ヒルトンプラザ店のオープンを含めた展開を提案したことで、合意に至った。これまで培ったノウハウやネットワークを駆使し、ブランドの拡大を目指したい」と展望を語った。(c)MODE PRESS

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