【10月29日 MODE PRESS】世界で活躍する写真家のマリオ・テスティーノ(Mario Testino)は、モデルのジゼル・ブンチェン(Gisele Bundchen)を見出したのは自分であると考えているようだ。

 マリオは、ジゼルが有名になる前を振り返り「当時は誰もジゼルを求めていませんでした。鼻や胸やウェストなど何かにつけ文句をつけられ、モデルに向いていないと思われていました」とコメント。「でも、私は彼女に心を奪われていたので、闘ってでも自分の撮影に起用しました」と自らの熱意が少なからずもジゼルの成功に影響したと語る。

 故ダイアナ妃(Princess Diana)やケイト・モス(Kate Moss)など英国セレブとの仕事でも知られるマリオだが、出身は南米ペルー。故郷では自身の派手な趣向が受け入れられず、22歳で渡英した。「南米では街を歩いているとゲイだとバカにされました。私の服装では公共交通機関も乗りづらく、収入のほとんどはタクシー代に消えました。南米は閉鎖的なので、周りに合わせなければなりません。しかし、私は異なる嗜好や考えを持っていたため、溶け込むことができませんでした」とマリオ。「英国はとても自立した国で、個人がそれぞれのスタイルを持っている。流行に流されていません。繊細で知的な英国人の気質は素晴らしいですし、とてもクリエイティブだと思います」と語った。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS