【8月10日 AFP】スイスの時計大手スウォッチ（Swatch）は8日、複数の高級時計メーカーが結託して系列外の修理業者へのスペアパーツの供給を停止しているとの申し立てをめぐり、欧州の独占禁止法違反監視当局から立ち入り検査を受けていることを明らかにした。

　申し立ては、欧州時計修理組合連合（European Confederation of Watch & Clock Repairers' Associations）が2004年、時計メーカーが自社の系列に属さない修理・保守業者へのスペアパーツの供給を拒んでいるとして欧州委員会（European Commission）に対し行ったもの。この時は却下されたが、2010年、その決定は欧州司法裁判所（European Court of Justice）により覆された。

　スウォッチは、「この問題はスウォッチグループを含めたほぼ全ての時計業界に関わること。立ち入り検査の結果については自信を持っている」とする声明を発表した。

　スウォッチの株価は8日午後、7.39％下落し335.70フランになった。スイス証券取引所のSMI（Swiss Market Index）指数は米国をはじめとする先進国の信用価値への懸念もあり、2.98％下落した。(c)AFP

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