【5月27日 senken h】世界中のデザイナーとブランドが、最新の意匠と技術を発表するデザイン界きっての国際イベント「ミラノ・サローネ」が今年もミラノで4月12〜17日に開かれた。インテリアの見本市「イ・サローニ(isaloni)」とデザインイベント「フォーリ・サローネ(FUORISALONE)」で構成するミラノ・サローネには世界から約30万人が集結した。08年にはインターナショナルデザイナー・オブ・ザ・イヤーに吉岡徳仁が選ばれるなど、毎年注目を高める日本のデザインは、今年も華やかに世界へ羽ばたいた。現地から日本ブースをリポート。

■ 日本のマインドを家具に表現/イ・サローニ

 イ・サローニは家具やインテリア雑貨を中心とした展示会。50周年記念開催の今年は「モローゾ」「アルマーニ・カーサ」「アレッシィ(Alessi)」「バカラ(Baccarat)」など世界的なインテリア・プロダクトメーカーが新製品を発表。日本からも有力家具メーカーがジャパンデザインを世界へ広めるべく、独自の製品と表現を見せた。

 カリモクは「次世代ジャポニズム」をテーマに、きもの作家の斉藤上太郎とコラボレーションした「karimokuJP」を発表した。「火と水」をテーマに、西陣織の生地で作る「KAEN(火焔)」「NAGARE(流)」などをかたどった家具が、大胆なブースデザインとともに来場者の注目を集めた。

 マルニ木工は「MARUNICOLLECTION2011」の新作を発表。アートディレクターを務める深澤直人がデザインした「ラウンディッシュ」とジャスパー・モリソンがデザインした「ライトウッド」の2シリーズを新たに発表した。(c)senken h / text:村上洋一

【関連情報】
ミラノ・サローネ 公式サイト
特集:senken h 112