【5月10日 AFP】招待制ファミリーセールサイトを運営する米「ギルト・グループ(Gilt Groupe)」は9日、日本のソフトバンク(Softbank)グループなどから1億3800万ドル(約111億円)の出資を受けたと発表した。

 今回の資金調達に近い筋は、ギルト・グループの企業価値は10億ドル(約807億円)になり、資金は買収や新業態への参入に使われる、と語った。

 ソフトバンクグループは、ギルト・グループに6250万ドル(約50億4000万円)を出資。さらに、ギルト・グループの日本法人にも50%出資し、合弁事業化した。

 ソフトバンクの孫正義(Masayoshi Son)代表取締役社長は「ギルトのサービスを日本の顧客に拡大展開していくことを非常に嬉しく思っている」「当社のインターネット技術と、ギルトの革新的なサービスで、日本市場におけるオンラインショッピングの分野に新たなステージをもたらすことを期待している」との声明を発表した。

 ソフトバンクグループ以外では、投資会社のジェネラル・アトランティック(General Atlantic)、マトリックス・パートナーズ(Matrix Partners)、ゴールドマンサックス(Goldman Sachs)、ニュー・エンタープライズ・アソシエーツ(New Enterprise Associates)、ドレイパー・フィッシャー・ジャーベットソン・グロース(Draper Fisher Jurvetson Growth)、ピナクルベンチャーズ(Pinnacle Ventures)、トリプルポイント・キャピタル(TriplePoint Capital)、イーストウォード・キャピタル(Eastward Capital)が、合計で7550万ドル(約60億9000億円)を出資した。

 ギルト・グループは07年の営業開始以来、総額で2億4000万ドル(約194億円)以上もの資金を調達してきた。

 今後は、数か月以内にグルメや食品を取り扱うサイトや、メンズファッションを定価で販売するオンラインストアの開設を予定している。(c)AFP

【関連情報】
ソフトバンク、米ファミリーセールサイト「ギルト」に出資
米アマゾン、会員制ファミリーセールサイトをローンチ