【3月7日 AFP】 フランス・パリ市内で6日、「ジョン・ガリアーノ(John Galliano)」が11/12年秋冬コレクションを発表した。

 ガリアーノは人種差別的な発言が問題となり、今シーズン限りで「クリスチャン ディオール(Christian Dior)」のデザイナー職を解雇された。一連の騒動を受け、「ジョン・ガリアーノ」もショーを取りやめ、小規模なプレゼンテーション形式で新作を披露した。

■20年代の雰囲気漂う作品群

 プレゼンテーションは、グレーのツイードジャケットと膝丈スカートに黒のフェルト帽を合わせたシックなスタイルで幕開け。ウエスト部分をタイトに絞ったツイードやファー、透け感の美しい深紫のイブニングドレスなど、20年代の雰囲気漂う作品が並んだ。モデルたちはティディベアや揺り木馬、絵画などで飾られた会場で優美にポーズを決めた。

■会場には「ディオール」CEOも

 ガリアーノを解雇した「ディオール」のシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)社長兼CEOも、プレゼンテーションに来場。AFPの取材に対し、「耐え難い時は、前進し、最後までやり遂げなければならない」とコメント。また、「私はこれまでに一度もガリアーノのショーを欠席したことがない。今回もチームを支えるためにここにやってきた」と語った。

 ガリアーノ本人はショーを欠席。現在アルコール依存の治療のため、アリゾナのリハビリ施設に治療に行っていると報じられている。そのためか、会場では新鮮なフルーツジュースのみがゲストに振舞われた。(c)AFP/Robert MacPherson

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