女性下着のトレンドから「今」を読み解く
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【1月19日 AFP】経済学という真面目な学問と、女性が好む下着のテイスト。無関係に思えるこの二つには、実は深い結びつきがある。
■経済状況によって好みが変化
フランス・パリ市内で1月22日から開催される「パリ国際ランジェリー展(Salon International de la Lingerie)」では、1960年代のニューヨークを描いた米テレビドラマ「マッド・メン(Mad Men)」や、1950年代のピンナップ・クイーンを思わせるフェミニンなデザインの下着が主流になる。
同展のオーガナイザーであり「ユーロヴェット (Eurovet)」のファッション・コンサルタントを務めるカロリーヌ・ル・グレル(Caroline le Grelle)は、このフェミニンな下着への回帰が「大不況の終わりを迎える前兆」だと分析する。
「1950年代は、終戦を迎えた時代です。女性は困難な時期を耐え忍び、より自分自身を楽しみたいと思うようになりました。私たちは実際に戦争を経験したわけではありませんが、経済危機を目の当たりにし、似たような状況に置かれました」「そのような状況を一掃し楽しみたい!という気持ちから、過去のスタイルがまた人気になっているのです」とグレル。
■女性の体形にも変化が
パリ国際ランジェリー展に先駆け開催された内覧会では、シルクやサテン、レースといった素材を使ったランジェリーが中心となった。プッシュアップ・ブラ、ミニサイズのボンネット・ブラ、ハイウエストタイプのパンツも目立ったが、中でも注目はグレルが「誘惑を暗示する色」と称する黒の下着だ。50年代に人気を博したピンナップ・ガールのベティ・ペイジ(Bettie Page)や、ベティの現代版ともいえるバーレスクダンサーのディータ・ヴォン・ティース(Dita Von Teese)はきっと今のトレンドを気に入るに違いない。グレルも 「バーレスクに対する関心が現代のデザイン傾向に刺激を与えています」と語る。
また、女性の身体に対する意識の変化も、下着に影響を与えている。ほっそりとした体型ではなく、女性的な曲線を持った体型が次第に認められつつあるのだ。グレルは「女性の体は見違えるほど進化を遂げました。この何年かの間で、女性たちのヒップと胸のサイズは数センチ大きくなっています。下着には、この体型の変化が反映されているのです」と語る。
パリ国際ランジェリー展は、11年春夏オートクチュール・コレクションと同時期に3日間に渡り開催。550ものブランドが出展し、約2万人のバイヤーが会場を訪れるという。(c)AFP/Robert MacPherson
【関連情報】
◆ランジェリーで世界を救う!女性支援のためのチャリティ・イベント
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■経済状況によって好みが変化
フランス・パリ市内で1月22日から開催される「パリ国際ランジェリー展(Salon International de la Lingerie)」では、1960年代のニューヨークを描いた米テレビドラマ「マッド・メン(Mad Men)」や、1950年代のピンナップ・クイーンを思わせるフェミニンなデザインの下着が主流になる。
同展のオーガナイザーであり「ユーロヴェット (Eurovet)」のファッション・コンサルタントを務めるカロリーヌ・ル・グレル(Caroline le Grelle)は、このフェミニンな下着への回帰が「大不況の終わりを迎える前兆」だと分析する。
「1950年代は、終戦を迎えた時代です。女性は困難な時期を耐え忍び、より自分自身を楽しみたいと思うようになりました。私たちは実際に戦争を経験したわけではありませんが、経済危機を目の当たりにし、似たような状況に置かれました」「そのような状況を一掃し楽しみたい!という気持ちから、過去のスタイルがまた人気になっているのです」とグレル。
■女性の体形にも変化が
パリ国際ランジェリー展に先駆け開催された内覧会では、シルクやサテン、レースといった素材を使ったランジェリーが中心となった。プッシュアップ・ブラ、ミニサイズのボンネット・ブラ、ハイウエストタイプのパンツも目立ったが、中でも注目はグレルが「誘惑を暗示する色」と称する黒の下着だ。50年代に人気を博したピンナップ・ガールのベティ・ペイジ(Bettie Page)や、ベティの現代版ともいえるバーレスクダンサーのディータ・ヴォン・ティース(Dita Von Teese)はきっと今のトレンドを気に入るに違いない。グレルも 「バーレスクに対する関心が現代のデザイン傾向に刺激を与えています」と語る。
また、女性の身体に対する意識の変化も、下着に影響を与えている。ほっそりとした体型ではなく、女性的な曲線を持った体型が次第に認められつつあるのだ。グレルは「女性の体は見違えるほど進化を遂げました。この何年かの間で、女性たちのヒップと胸のサイズは数センチ大きくなっています。下着には、この体型の変化が反映されているのです」と語る。
パリ国際ランジェリー展は、11年春夏オートクチュール・コレクションと同時期に3日間に渡り開催。550ものブランドが出展し、約2万人のバイヤーが会場を訪れるという。(c)AFP/Robert MacPherson
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