【10月6日 AFP】(記事更新)フランス・パリ市内で5日、今年でブランド創業40周年を迎える「ケンゾー(KENZO)」が11年春夏コレクションの発表 とともに回顧ファッションショーを行った。

 会場は、ビロードの赤いシートやカーテンで装飾された歴史あるサーカス場。円形のステージには、つま先から頭まで覆う着物のようなコスチューム に高くそびえるヘッドドレスをあわせたモデル40人が登場した。マルチカラー・ストライプのニットドレスや、濃いフーシャピンクのシルクのレイヤード、続いて緑、赤、茶と色彩が溢れる。最後は儀式を思わせる白のルックが現れ、色彩の分布図をつくりあげた。

 高田賢三(Kenzo Takada)が引退した03年からアーティスティック・ディレクターを務めるアントニオ・マラス(Antonio Marras)は、「40年にわたる全ての作品を見ました」と語る。回顧ショーのために、40年にわたるアーカイブからブランドの真のDNAを抽出し、再構築した。

 「ジャケットは帽子になり、ドレスはベルトとしても使えます。まるで世界を旅行するような感じです」とマラス。また、「これまでケンゾーに関わってきた全てのデザイナーへのトリビュートです」とショーに込めた思いを語った。

 11年春夏コレクションは、ペールトーンや優美なプリントのルーズなロングドレスに、明るい色彩でオリエンタルな雰囲気のプラットフォームを合わせたスタイルが中心。アイボリーに緑の花が描かれたフード付きのドレスや、胸の下でカットされたブルーのジャンプスーツ、腕をまくってスポーティに仕上げられたローズプリントの白いドレス、オレンジやパープルを差し色にしたニットドレスなどが登場した。(c)AFP

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