【10月5日 AFP】フランス・パリ市内で4日、英出身のジャイルズ・ディーコン(Giles Deacon)をデザイナーに迎えた「エマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)」が11年春夏コレクションを発表した。

 今回が就任後初のコレクションとなったディーコンは「官能的でソフトいて、軽快な、ムッシュ ウンガロの特徴に新たな解釈を加えたいと思いました」と作品に込めた想いを語る。「とびきり楽しくて、色鮮やかで、少しひねりの効いたものを目指しました」

 ショーはまるでガーデン・パーティのような雰囲気の中で開催。会場には、花で飾られたビートルやキャンピングカーなどの車がディスプレイされ、巨大な蝶の飾りが上空を舞った。モデルたちは、花飾りやスパンコール、繊細なレース刺繍をあしらった上品なルックに身を包んで次々と登場。ランウェイは始終ハッピーなムードに包まれていた。ユニークなセッティングについて「みんなにより近くで職人技を見て欲しかったから」とディーコン。入り組んだレースや刺繍が今回のコレクションに出発点になったという。

 モデルのキャスティングでは、プロだけでなく一般女性も起用した。ディーコンの友人である「ヴォーグ ニッポン(VOGUE NIPPON)」のエディター、アンナ・デッロ・ルッソ(Anna Dello Russo)もその一人だ。「私は子どものためでなく、女性のためにデザインをしていますからね」とディーコン。

 今シーズンのパリでは、ディーコン以外にも、ユニークなキャスティングが目立っている。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のニコラ・ゲスキエール(Nicolas Ghesquiere)はショーに現在妊娠5か月のミランダ・カー(Miranda Kerr)を起用。「ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)」でも、ロックバンド「ゴシップ(The Gossip)」のボーカルとして活躍するベス・ディットー(Beth Ditto)にスポットが当てられた。(c)AFP/Emma Charlton

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