【9月30日 senken h】昨年から一部雑誌にも取り上げられ、にわかに注目を浴びているブエノスアイレスのブランド「ジーザス フェルナンデス」。JFW-IFF(国内最大規模のファッション展示会)でも好評だった。個人で同ブランドの輸入卸をしている柴尾さんに話を聞いた。

—今回のJFW-IFFではどんなブランド、商品で出展されたのですか。
柴尾さん(以下柴尾):「ジーザスフェルナンデス」で出展しました。このブランドはアルゼンチンのデザイナーズブランドで、一目見て分かる通り、リラックスした着け心地のものです。デザインの方は、何と言うかこう…アンティーク感や手作り感があってキレイすぎない。何でもてんこもり!という感じではなく、普段よく見る下着と比べると引き算の様なデザイン。でも丁度良いバランスで、なかなか国内では出会えない感性を持ったブランドですね。

—確かにとっても繊細なデザインですね。それにアンティーク感というか、なんとなく温かみがありますね。
柴尾:そうなんです。実は現地の小さな工場で職人さんが作っているので、もしかするとその手作り感を感じてもらえるのかもしれませんね。生地もイタリア産で肌触りがとても良いんです。

—下着で「手作り感」という打ち出しは新鮮ですね。確か昨秋に期間限定で伊勢丹本店で販売をされていたと聞きましたがいかがでしたか。
柴尾:お陰様で好評でした。最近ではリラックスできる下着を求めている方が多いのか年代に関係なく購入して頂きました。中にはご自身で着けて良かったので友達にも、と購入される方もいらっしゃって驚きました。ブラキャミの様なものは確かにラクではあるんですけどどうしても女の子気分が盛り上がらないというか、いまいちテンションがあがらないですよね。「ジーザス」のようにリラックスだけどフェミニンでロマンチックなものが欲しかったという声はよく頂きました。

—ジーザスで面白いのは下着売り場だけではなくてセレクトショップに置いてあったりしますよね。
柴尾:そうなんです。もちろん有力下着専門店やそちらで展開されているネットでも販売はしています。一方で私はファッションとしてアプローチしたい思いもあって。ファッションって自分らしさを表現したり、身に着けて気分の上がるものだと思うんです。今日はちょっと良い日になりそう、というように。下着にもそれを求めても良いと思うし、それを届けられたらうれしいですね。(c)senken h

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