【2月19日 AFP】(本文追加)PPRのフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長は18日、「アレキサンダー・マックィーン(Alexander McQueen)」ブランドの継続を発表した。10/11年秋冬コレクションも、予定通りパリで3月9日に発表する。

■最高のトリビュート

 フランス・パリ市内で開かれた記者会見の冒頭で、ピノー会長は「私は友人を失った。彼は感受性が高く、比類ない個性を持った人物だった。彼を失ってとても寂しい」とマックィーン氏への追悼の意を表した。さらに「アレキサンダー・マックィーンのトレードマークは今後も生き続ける。それが、我々ができる最高のトリビュートだ」と存続を表明した。

 ブランドの存続は、マックィーン氏の死後早急に決断が下された。ブランドの継続についてピノー会長は「大きなポテンシャルがある」とコメント。

■予定通りに作品を発表

「アレキサンダー・マックィーン」ブランドは、仏ラグジュアリーグループPPRの子会社「グッチ・グループ(Gucci group)」傘下にあり、従業員は約180人。現在はニューヨークやロンドンなど世界各国に11の店舗を展開している。

 グッチ・グループのロバート・ポレット(Robert Polet)CEOは「リー・アレキサンダー(マックィーンの本名)は、重要な遺産を残しました。グッチ・グループは、それを守り続け、育み、称賛していくつもりです」と表明。

 マックィーン氏の生前最後の作品となった10/11年秋冬コレクションは、デザインチームが仕上げを行い、予定通り3月9日にパリ市内で発表する。「ブランドの未来に対する我々の強固な信頼の証です」とポレットCEO。さらに「マックィーンには、傑出したチームがあります。チームには、素晴らしい才能とエネルギー、そして情熱があり、リーはそれをとても誇りに思っていました。もちろん、私もそう思います」と続けた。

 マックィーン氏は近年のインタビューで「自分が死んだ後も150年続いて欲しい」とブランド存続を希望する発言を残していた。(c)AFP

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