【2月12日 AFP】(写真追加、記事更新)英国出身の世界的デザイナー、アレキサンダー・マックィーン(Alexander McQueen)氏が11日、ロンドンの自宅で死亡しているのが見つかった。40歳だった。母親が前週に死亡したばかりだったことから、警察当局は自殺の可能性が高いとみている。複数メディアも自殺と報じている。

 救急隊は同氏自宅に到着後、その場で死亡を確認した。ロンドン警視庁(Scotland Yard)によると、死因に不審な点はないという。同氏が首をつっていたとの報道もある。

 マックィーン氏はブリティッシュ・デザイナー・オブ・ザ・イヤー(British Designer of the Year)を4回受賞。グッチグループ傘下にある、自身の名を冠したブランド「アレキサンダー・マックィーン」のディレクターを務めていた。現在英国で最高のデザイナーの1人とされていた。

■母親と親しい友人の死

 母親のジョイス(Joyce)さんを前週亡くしたばかりの同氏は、自身のツイッター(Twitter)で「ひどい1週間だった。だが私にはすばらしい友達がいる。なんとかして自分自身を立て直さねばならない」と述べていた。タイムズ(Times)紙によると、ジョイスさんは12日に埋葬される予定だった。

 マックィーンの才能を見出し、以来友人として彼を支えてきたエディター/スタイリストのイザベラ・ブロウ(Isabella Blow)は3年前の07年5月に、がんとうつ病を苦に、自殺している。

■パリ・コレクション直前に・・・

 公式サイトには「ブランドの創立者でありデザイナーのマックィーン氏が自宅で亡くなっているのが発見された。我々は非常に精神的ショックを受け、衝撃と悲しみを分かち合っており、現段階では、この悲痛なニュースに対しこれ以上の内容をコメントするのは不適切だと思っている」との声明が掲載されている。

 マックィーン氏は、3月に開催されるパリ・コレクションで新作の発表を控えていた。(c)AFP

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