【1月5日 MODE PRESS】20世紀を代表するデザイナーココ・シャネル(COCO CHANEL)と、ロシアを代表する作曲家イゴール・ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky)の知られざる恋を描いた映画『シャネル&ストラヴィンスキー(Coco Chanel & Igor Stravinsky)』が1月16日から全国で公開される。

■至高の芸術を求める二人

 1913年、パリ。ストラヴィンスキー作曲のバレエ『春の祭典』初演を鑑賞したシャネルは、その革新的な音楽に強く心を惹かれる。しかし斬新すぎたバレエは観客に理解されず、ストラヴィンスキーは悲しみに打ちひしがれる。

 それから7年後の1920年。富と名声を手にしながら、心底愛した男性を事故で亡くし失意の底に沈んでいたシャネルは、ロシア革命後に全財産を失いパリに亡命していたストラヴィンスキーと出会う。彼の才能に惚れ込んだシャネルは、妻子とともに自分のヴィラで暮らし作曲に打ち込むよう提案する。

 至高の芸術を求める二人はたちまち恋に落ち、互いを刺激し、高め合い、悲しみさえも活力に変えていく。初の香水“No.5”の完成に魂を注ぐシャネル。『春の祭典』再演に命を賭けるストラヴィンスキー。秘められた恋の思わぬ行方は―。

■シャネルを演じたのはカールのミューズ

 主演には、国境を越えて活躍する注目の二人を起用。シャネルを演じたのは、「シャネル」現デザイナー、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のミューズとしても活躍する女優のアナ・ムグラリス(Anna Mouglalis)。ストラヴィンスキーは、『007/カジノ・ロワイヤル』の悪役ル・シッフルに抜擢され、一躍世界的名声を確立した、デンマークを代表する演技派俳優マッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)だ。

■衣装や美術品にも注目!

 衣装には、カールとシャネルのメゾンが全面的に協力。貴重なアーカイヴの衣装やジュエリーがふんだんに使用されている。また、『春の祭典』の公演場面で登場する刺繍入りイヴニングドレスなど、本作のためにカールが特別にデザインした衣装もある。

 晩餐会のシーンを彩るワイングラスをはじめとしたクリスタル製品には、仏ハンドメイドクリスタルメーカー「ラリック(LALIQUE)」が協力。贅を尽くした美術品も見逃せない。(c)MODE PRESS

【詳細情報】
2010年1月16日よりシネスイッチ銀座、Bunkamura ル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開
◆映画『シャネル&ストラヴィンスキー』公式サイト

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