【11月18日 AFP】5月末に破産申請したファッションブランド「クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)」の買収交渉で、フランスの法廷は17日、新たな買い手が名乗り出ることもなく休廷したことで、ラクロワの先行きが暗くなってきた。

 審理はパリ(Paris)の法廷で開かれ、3時間で閉廷。破産管財人のRegis Valliot氏は、「これまでに名乗りを上げている買い手は、事業計画に必要な資力を証明していないか、あるいは十分に示していない」と語った。

 次回の審理は12月1日に開かれる。

 Valliot氏は、有力な買収先とされているアラブ首長国連邦のアジュマン(Ajman)首長国の首長一族に近いシェイク・ハッサン・ベン・アリ・ナイミ(Sheikh Hassan Ben Ali al-Naimi)氏と仏企業「ベルナール・クリーフ・コンサルティング(Bernard Krief ConsultingBKC)」が、次回の審理までに法廷に詳細な計画書を提出する可能性があると述べた。

 ナイミ氏は、伊「ボレッティ(Borletti)」グループが買収計画から撤退した後、9月に名乗りを上げ、10月にラクロワに対して1億ドル(約90億円)の買収案を提示。買収に最も近い人物とされている。BKCも買収に名乗りを上げており、注目されている。(c)AFP

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