【11月11日 AFP】英国の人気ファッションブランド「ルエラ(Luella)」は10日、同ブランドと5年間ライセンス契約を結んでいた販売代理店VSQ(VSQ Limited)が同ブランドからの撤退を決めたため、廃業を発表した。
 
 デザイナーのルエラ・バートリー(Luella Bartley)は元ジャーナリストで、1999年に初コレクションを発表した。2008年には、「08年度ブリティッシュ・ファッション・アワード(British Fashion Awards)」のデザイナー部門に選ばれている。同ブランドの楽しげでフェミニンな服とアクセサリーは、メディアから称賛され、歌手のリリー・アレン(Lily Allen)といった有名人たちからも愛された。

 しかし前月、イタリアにある製造担当会社カーラ・カリーニ(Carla Carini)が廃業した。さらに、世界的な小売グループ、クラブ21(Club 21)の子会社で販売代理店のVSQ(VSQ Limited)が「ルエラとの関係において、これ以上の出資を行わないことを決定した」という。

 バートリーは発表文の中で、「大変残念な事態となり、混乱している」と述べたが、将来、ビジネスを再開したいと希望を語った。

「ブランド関係者全員にとって、非常に残念な状況だ。素晴らしいチームに囲まれ、VSQの支援にも大変感謝している。しかし、この難しい経済状況の中で、雇用を守れなかったことに動揺している」(バートリー)。

 バートリーは「私はルエラのキャラクターが大好きだ。この厳しい時期を乗り越えた後、次にどのように生まれ変わったとしても、ルエラの前には素晴らしい将来があるだろう」と述べた。

 バートリーは、自身には多くの選択肢があると述べたが、しばらくの間はロンドン(London)のデパート、リバティ(Liberty)百貨店で、ブランドチームとともにクリエイティブ・コンサルタントとしてショーウィンドーや店舗のクリスマス用の飾り付けを担当するという。(c)AFP

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