【10月26日 MODE PRESS】デザイナーデュオ、デービッド・ネビル(David Neville)とマーカス・ウェインライト(Marcus Wainwright)が手掛ける「ラグ&ボーン(Rag & Bone)」が10月19日、米ニューヨーク市内ソーホーに新店舗をオープンした。

 女優のシエナ・ミラー(Sienna Miller)や『GQ』のジム・ムーア(Jim Moore)クリエイティヴ・ディレクターらが祝福に駆け付けたオープニングパーティで、デービッドに新店舗やブランドの今後の販売展開について話を聞いた。

-新店舗オープン、おめでとうございます。パーティはいかがでしたか?
David Neville(以下、D):最高だったよ。ソーホーのど真ん中に店を持てるなんて、すごく興奮しているよ。このエリアが好きだし、近隣にもA.P.C.やフィリップ・リム(Phillip Lim)のショップが並んでいい感じだね。店を作る過程も楽しかったよ。僕らの美意識にのっとり、少しギャラリーのような雰囲気を出したよ。ここには、アーティストを招いてもいるんだ。最初はTodd DiCiurcio。昨日は、カメラマンのJoseph Holmesと話をつけてきた。これから年末まで、さらに数件のプロジェクトを考えているんだ。

-新店舗を既存の2店舗と近い場所にオープンしたのは何故?
D:距離的には近いけど、街の雰囲気がまったく違うんだ。ウェストビレッジ(Wset Villege)は住宅街で、ラグ&ボーンの顧客はそこで買い物をしてくれる。一方でソーホーの客層は、ウェストビレッジとまったく違うから、そこに惹かれたよ。観光客も来るし、客層もウェストビレッジよりもやや若く、より流行に敏感な人が集まるんだ。ウェストビレッジは、もう少しプロフェッショナルな感じかな。

-新店舗での商品展開はこれまでと違うものに?
D:そうだね、違う商品を扱うことは検討している。いまのところは若干のトレンドの違いを意識しているね。

-ラグ&ボーンはすでに百貨店や小売店で好調に展開していますが、直営店の重要性とは何ですか?
D:直営店では、直接お客さんに語りかけることができるし、他のパートナーのことを考えなくてもいいからね。最初にオープンしたウェストビレッジでの成功があって、続けていこうと決めたんだ。次はニューヨークの外での展開を考えているよ。多くのブランドはニューヨークからロサンゼルスに行くけれど、僕らのブランドはもうちょっと寒い気候の方が合っている気がするから、西海岸でも北の方に行くだろうとは思っているよ。

-デザイナーのお2人は英国出身ですが、ブランド自体は“オール・アメリカ”風の見せ方をとっていますね。世界展開よりもアメリカでの展開を重要視していますか?
D:僕らは日本で成功しているし、英国でのビジネスも急速に伸びてきている。でも焦点はアメリカにあるんだ。ブランドをスタートしたころ『ニューヨークでビジネスができないならば、成功のチャンスはない』と言われたことがあった。それで、僕らはここでのビジネスに集中することにしたんだ。世界市場で成功する能力はあると思うけど、ニューヨークでやっていくことにメリットがあるんだ。

-今後、世界各国に直営店を開く予定は?それとも、少数の旗艦店に集中するつもりですか?
D:まだそれは答えられないよ。僕らはいまのところ、目の前のチャンスにわくわくしているだけだ。でも野心とエネルギーは溢れてるから、どうなるかは見てのお楽しみだね。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS

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