【5月28日 AFP】フランスのファッションブランド「クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)」が28日、破産保護申請の第一段階として、パリの裁判所に破産を申し立てた。

 クリスチャン・ラクロワは、フランスのファッション界で最も勢いのあるブランドのひとつで、現在は米免税店グループ、ファリック(Falic)が所有しているが、世界的な不況を受けた「高級品市場の急激な冷え込み」が原因で、パリ商事裁判所(Tribunal de Commerce de Paris)に破産を自己申告し、資産保全を求めたと発表した。

 ただし同社は今後、再建計画を提示し、更生手続き期間中も操業を継続する意向を示している。
 
 クリスチャン・ラクロワは2005年初めに仏高級ブランドグループ、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(Moet Hennessy Louis VuittonLVMH)からファリックに売却されたが、それ以降「野心的で資金のかかる再編計画」を開始して「さらにハイエンドな品揃えを提供するブランドとして位置づけ」しなおし、米ラスベガスとニューヨークに新店舗を出店したが、こうした展開が裏目に出た。(c)AFP

【関連情報】
◆クリスチャン ラクロワ 09/10年秋冬コレクション<写真>
◆クリスチャン ラクロワ09年春夏オートクチュールコレクション<写真>
◆【クリスチャン・ラクロワ】過去記事一覧