【11月10日 MODE PRESS】ゾエ・カサヴェテス(Zoe Cassavetes)初の長編監督作品『ブロークン・イングリッシュ(Broken English)』が12月13日より公開される。ニューヨークとパリを舞台に、結婚適齢期を迎えた女性の揺れる感情をリアルかつロマンチックに描く、等身大のラブストーリーだ。

■「そのままの自分」で愛し愛されること

 ニューヨークのホテルでVIP対応係として働くノラ(パーカー・ポージー)は30代独身。親友は結婚し、男性と付き合おうとすれば失敗。母親はことあるごとに心配してくる。そのままの自分を愛してくれる人に出会いたいけれど、誰からも愛されないかもしれない。そんな不安さえ、日常にかき消される。

 そんなある日、ノラはあるパーティで年下のフランス人男性ジュリアン(メルヴィル・プポー)と出会う。情熱的でまっすぐな彼に心惹かれながら、傷つくことを恐れて距離を置こうとするノラ。やっと自分の気持ちに正直になったとき、ジュリアンから告げられたのは「パリに帰る」という言葉。日常やキャリアを捨てられず、パリへの誘いも断ってしまったノラだったが・・・。

■ゾエ・カサヴェテスとは?

 ソフィア・コッポラに次ぐ新しい才能として注目を浴びているゾエ監督は、インディペンデント映画の父として名高いジョン・カサヴェテス(JohnCassavetes)監督と、本作にも母親役で出演した女優ジーナ・ローランズ(GenaRowlands)の娘。兄のニック(Nick Cassavetes)も映画監督として活躍する、まさに映画一家のサラブレッドだ。ソフィア本人との親交も深く、1990年代には二人でテレビ番組「Hi Octane」の制作と司会を務め、話題を呼んだ。

 本作は、完成までに4年の歳月をかけ、実体験を脚本に盛り込みながら撮りあげた。登場人物の巧みな心理描写や、思わず共感してしまうセリフまわし、深みのある演出には、父親譲りの才能が感じられる。(c)MODE PRESS

【詳細情報】
12月13日(土)より、恵比寿ガーデンシネマ・銀座テアトルシネマ他全国公開
配給:ファントム・フィルム
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