イヴ・サンローラン氏葬儀、花と音楽に包まれた最後の別れ
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【6月6日 AFP】パリのサンロック(Saint-Roch church)教会で5日、デザイナーのイヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent)氏の葬儀が行われた。「モードの帝王」の死を悼み、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領を含む800人の関係者が参列。教会前には、1000人を超える人々が集まった。
教会内は、ユリ、バラ、クチナシなどの真っ白な花で埋め尽くされ、マリア・カラス(Maria Callas)が歌う「ベリーニ」や、ビバルディ、モーツアルトなどサンローラン氏が愛した音楽が流された。
公私にわたり長年パートナーとしてサンローラン氏を支えたピエール・ベルジェ(Pierre Berge)はひつぎに付き添い「イヴ、これがあなたへの最後の言葉になりますね」と語りかける。「もう私の声も届かないし、あなたが答えることもないですね」
「あなたはココ・シャネル(Coco Chanel)ともに20世紀を代表するデザイナーでした。初めの半世紀が彼女で、次の半世紀があなたです。あなたの名を大理石の飾り額に彫らせるとき、その上に『フランスのクチュリエ(French couturier)』と刻み込むことにします」
90歳を超えるサンローラン氏の母も、杖を握り最前列で祈りを捧げた。
サンローラン氏のミューズであり友人のカトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)は、ウォルト・ホイットマン(Walt Whitman)の詩を朗読した。ルイス・ブニュエル(Luis Bunuel)監督の代表作『昼顔(Belle De Jour)』の劇中でドヌーブが着たサンローラン氏の衣装は、人々の記憶にのこるものとなった。
教会前には、サンローラン氏を愛する多くの人々が集まった。教会にひつぎは運びこまれた時には、拍手がわきおこった。「サンローランへの敬意を表するため、ここにやってきました」「彼は女性をどう装わせるかを知っていた。偽りはありませんでした」と周辺に集まった女性たちは語る。ミサの間、通りは静寂に包まれていた。(c)AFP
教会内は、ユリ、バラ、クチナシなどの真っ白な花で埋め尽くされ、マリア・カラス(Maria Callas)が歌う「ベリーニ」や、ビバルディ、モーツアルトなどサンローラン氏が愛した音楽が流された。
公私にわたり長年パートナーとしてサンローラン氏を支えたピエール・ベルジェ(Pierre Berge)はひつぎに付き添い「イヴ、これがあなたへの最後の言葉になりますね」と語りかける。「もう私の声も届かないし、あなたが答えることもないですね」
「あなたはココ・シャネル(Coco Chanel)ともに20世紀を代表するデザイナーでした。初めの半世紀が彼女で、次の半世紀があなたです。あなたの名を大理石の飾り額に彫らせるとき、その上に『フランスのクチュリエ(French couturier)』と刻み込むことにします」
90歳を超えるサンローラン氏の母も、杖を握り最前列で祈りを捧げた。
サンローラン氏のミューズであり友人のカトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)は、ウォルト・ホイットマン(Walt Whitman)の詩を朗読した。ルイス・ブニュエル(Luis Bunuel)監督の代表作『昼顔(Belle De Jour)』の劇中でドヌーブが着たサンローラン氏の衣装は、人々の記憶にのこるものとなった。
教会前には、サンローラン氏を愛する多くの人々が集まった。教会にひつぎは運びこまれた時には、拍手がわきおこった。「サンローランへの敬意を表するため、ここにやってきました」「彼は女性をどう装わせるかを知っていた。偽りはありませんでした」と周辺に集まった女性たちは語る。ミサの間、通りは静寂に包まれていた。(c)AFP