【6月2日 MODE PRESS】長年にわたり世界のファッション界をリードし、「モードの帝王」と呼ばれたイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)氏が1日、71歳で死去した。これを受け、ブランドを有する各社がコメントを発表した。

■イヴ・サンローラン:ヴァレリー・ハーマンCEO

 サンローラン氏の突然の訃報に際し、社全体は深い悲しみに包まれております。彼の類まれなる才能は、ファッション界に革命を及ぼし、そして偉大なる功績を残しました。私達は彼の他界の知らせを心より悲しむとともに、彼が我々に残してくれた多大なる遺産に畏敬の念が絶えません。ブランドのDNA こそが大切なものであり、現クリエイティブ・ディレクター、ステファノ・ピラーティ(Stefano Pilati)と私は、全力をもってそのDNA を守る決意を新たにいたしました。

■グッチ グループ:ロバート・ポレットCEO

 偉大なるクリエイターであったサンローラン氏はフレンチエレガンスを再定義し、既存のスタイルや規範に挑戦して、パリをファッションの都として確立しました。彼の逝去は我々に喪失感を与えましたが、それと同時に卓越した財産を残しました。彼の功績を支え続けたピエール・ベルジェ氏、そしてサンローラン氏と彼の名前を冠したイヴ・サンローランというメゾンを愛する多くの皆さまにも心からお悔やみを申し上げます。

■PPR グループ

 氏の逝去により、フランスモード界そして世界は一人の天才を失いました。サンローラン氏はモードの革新的ヴィジョンをその最たる高みまで極め、また、秀逸な伝統を守りながらもフレンチエレガンスの新しいスタイルを創造し得た、類い稀なクチュリエでした。氏は女性を輝かせ、その美しさそしてその神秘を解き放つというパッションのために、全てを創り、そして全てを変化させてきました。偉大なデザイナーという以上に、私たちのもとを去ったのは偉大な芸術家でありました。氏はモードを芸術に昇華させつつ、クリエーションを通して社会の変化、革命を表現したのです。(c)MODE PRESS