【4月7日 MODE PRESS】(本文追加)米国ニューヨークのブルックリン美術館(Brooklyn Museum of Art)で4月5日から7月13日まで、現代アーティスト村上隆(Takashi Murakami)の回顧展「(c)Murakami」が開催される。

 これに先駈け3日、オープニングガラが開かれ、村上本人や、ルイヴィトンのアーティスティック・ディレクターを務めるマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)、建築家フランク・ゲーリー(Frank Gehry)、アーティストの青島千穂(Chiho Aoshima)らが出席。カニエ・ウェスト(Kanye West)がパフォーマンスを行った。

■コラボ商品の発売も

 会場には、村上が90年代から現在までに制作した絵画、彫刻、映像作品のほか、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)とコラボレートしたバッグや小物などが並ぶ。さらに、美術館内の特設ブティックでは鞄や財布などのコラボ商品が販売される。この試みについて、マークは「僕はこれをパフォーマンスアートだと考えているんだ!」と語る。

■“チャイナタウン風ニセ露店”が出現

 村上も驚いたというのが、美術館側が売り子付きで屋外に設置した“チャイナタウン風のニセ露店”だ。店頭では、コラボバッグなどが販売されており、チャイナタウンさながらに値段交渉も行われた。カニエ・ウェストのマネージャーは「カメラケースを買ったよ!」と自慢げな様子だ。

 Tマガジン編集者のStefano Tonchiは「財布を持っていないし、値切るのも苦手だよ」とコメント。モデルのリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)は「おもしろいアイディアだけど、客寄せはちょっと気味悪いわね」と辛口だ。

 気になる村上の装いは、ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)のスーツ、ベン・シャーマン(Ben Sherman)のシャツ、ルイ・ヴィトンのスニーカーというもの。マークは、コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)のグリーンのスーツを選んだ。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS