【9月25日 AFP】伊アパレル大手ベネトン(Benetton)の広告キャンペーンで知られる写真家オリビエーロ・トスカーニ(Oliviero Toscani)が24日、センセーショナルなビジュアル広告の「やせ過ぎ防止」キャンペーンを展開した。

■「やせ過ぎに“No”」

 やせ細った女性の裸体の上に「やせ過ぎに“No”」というスローガンが描かれたこの広告は、伊アパレル「NOLITA」がスポンサーとなり、24日付けの全国紙レプブリカ(La Repubblica)に掲載された。イタリア保健省の支援も受けており、全国の広告看板にも掲示される予定だという。

 トスカーニは「長い間、拒食症に関心を持っていた。誰の責任なのか?メディアか?テレビか?ファッション業界か?だからこそファッションブランドがこの問題の重大さを理解・認識し、この広告のスポンサーになることは、非常に重要なことだ」とANSA通信に語った。

■地中海的な美を求めて

 06年末、イタリア政府と国内のファッション業界は、反やせ過ぎキャンペーンを展開し、「健康的で快活で寛大な地中海のような美しさ」への回帰をうたった。

 トスカーニは、ベネトンが制作する、人種主義などの難しい問題を取り上げた強烈な広告宣伝の考案者として知られている。(c)AFP

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