【東京 5日 上間常正】第5回「東京発 日本ファッション・ウィーク」(JFW)の一環として開催される「2007新人デザイナーファッション大賞」(日本ファッション協会主催)の最終審査会が5日開かれ、大賞ほかの受賞者が決まった。

 大賞に選ばれたのは、タイ出身のカティカセルー・チャレムキアト(Khatikasemlert Chalermkiat)さん(25歳)。現在はパリのIFM(Institute Francais de la Mode Paris)でファッションを学ぶ学生だ。

 受賞した作品のテーマは「コネクティング」。一つの服のシルエットが連続写真のように少しずつずれて、流れるような新しい形になった。書類をコピーしたときに、紙がぶれて文字が変形することからヒントを得て、写真を動かしながらコピーをして新しい形を見つけたという。

 大賞として賞金100万円と経済産業大臣賞が贈られた。「もう一つ学校にいきたいので、その学費にしたい」という。

 ウィメンズウェア部門の優秀賞には、バンタンデザイン研究所所属の鷺森アグリさん(21歳)、メンズウェア部門には国際ビューティ・ファッション専門学校の渡邉由美さん(20)がそれぞれ選ばれた。

 今年の応募人員は4425人で、うち海外からが568人。応募点数は12739点(うち海外1559点)だった。デザイン画による審査で35点が入選作に選ばれ、ショー形式によるコンテストが実施された。(c)MODE PRESS