【東京 13日 AFPBB News】環境省の提唱で05年から始まった「クールビズ」が今年で3年目を迎えた。素材やデザインのバリエーションも広がり、コーディネートとしての提案も増えた「クールビズ」は、夏場の新たなビジネススタイルとして定着しつつある。

■今年も6月から9月まで実施

 「クールビズ」は地球温暖化防止のため、オフィスの冷房温度28度設定を呼び掛け、上着やネクタイなしの軽装を励行する試みだ。今年も6月1日から9月30日までが実施期間とされている。

 これに伴い11日、大手アパレルユニクロ(UNIQLO)が表参道ヒルズで「クールビズ カンファレンス2007」を開催。独自に行ったアンケート結果を発表した。対象となったのは、首都圏にて居住しておりクールビズに取り組める環境にある20~50代のビジネスマンと彼らを夫にもつ主婦、そして20~30代のOLなど計900人。

■女性からも高評価

 夫にクールビズを取り入れて欲しいと答えた主婦は99.5%と、回答者のほぼ全員を占める。購入予算も、ビジネスマンの回答は平均2万3000円、主婦の回答は2万6000円と、妻のほうが3000円も高く、積極的な姿勢がうかがえる。OLの98%もクールビズを「良い試み」と評価している。

 また、主婦が取り入れて欲しいスタイル1位は「ノーネクタイ+ノージャケット(34.7%)」、OLの1位は「ノーネクタイ+カジュアルジャケット(37.5%)」と、両者ともカジュアルな着こなしを支持。今年は、ネクタイを外しただけの「初歩的スタイル」から、さらに一歩進んだ「カジュアルファッション」に挑戦したい。

■注意点は「汗」と「におい」

 「クールビズ」を取り入れる際に、主婦、OLともに気になるポイントとして挙げられたのは「汗」や「におい」。シャツを購入するときは、通気性や吸汗性などの機能性を重視したほうがよさそうだ。

■環境意識の高まりも影響

 「クールビズ」を取り入れる利点としてビジネスマンが1位に挙げたのは「地球温暖化防止」(75.4%)。昨年1位の「暑さが軽減できる」(68.2%)を上回ったことから、環境問題に対する個人の意識の高まりが感じられる。今年の夏は、クールビズで涼しくすごしながら、環境問題について「熱く」論議を交わしてみるのも良いだろう。

 写真は、表参道ヒルズで開かれた「クールビズ カンファレンス2007」に出演した(左から)アナウンサーの小倉淳さん、高木千佳子さん、ユニクロ大笘直樹取締役兼常務執行役員CEO、省エネルギーセンター スマートライフ推進本部、山川文子企画広報部長。(c)AFPBB News